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iPhoneなどスマホをトイレに落としてしまった際の対処方法とは?トイレで使用しない方が良い理由
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iPhoneなどのスマホは、いつでもどこでも使用できるので非常に便利なアイテムです。
しかしながらトイレなどで使用した際に、うっかり落としてしまい水没させた苦い経験などあるのではないでしょうか。
ここはiPhoneなどのスマホをトイレに落としてしまった際の対処方法や、トイレで使用しない方が良い理由などを解説します。
Contents
トイレの中にiPhoneを落とした際に、どのような状況で発見したかにより初動が異なります。
iPhoneをトイレに落として直ぐに気付いた場合には、1秒でも早くトイレの中より取り出しましょう。
防水機能を備えている機種もありますが、基本的には電気製品に水気は厳禁です。
可能であればゴム手袋を装着しての作業が好まれますが、水没状態からの救出を優先しましょう。
大きな携帯の端末では流れていくことはありませんが、iPhoneSEなどの小型端末の場合には便器の奥に流れて詰まってしまうことがあります。
汚物がある状態で触りたくない場合にも、一旦水を流してからなどと考えてしまいますが、配管に詰まってしまったりすると取り返しのつかないことになるのでやめておきましょう。
詰まってしまった場合には、管理会社や業者を呼んで対応するしかありません。
トイレでiPhoneを使用する際には、前述のようにiPhoneなどのスマホをトイレに落とすリスクの他にも、様々なリスクがあるのでよく考えて利用する必要があります。
一般的なリスクとは以下のようなケースになります。
iPhoneなどのスマホは、日頃よく触れるものなので「トイレの便器より汚い」などとよく比喩されますが、実際にトイレで使用すると大腸菌などの付着リスクが高く衛生的ではありません。
トイレからiPhoneにウイルスが付着して、感染症になる恐れがあることを知っておきましょう。
【参考】腸管出血性大腸菌Q&A
トイレは個室なので、安心する空間でもあります。
しかし、駅やお店のトイレなど利用者が多く混雑する中で、利用しないのに占有するのは他の利用者の迷惑になります。
トイレでiPhoneを利用して、ふとした際に棚などに置いてそのまま忘れてしまい紛失するケースなどもあります。
携帯電話には個人情報をはじめとして、お財布携帯機能や大切な情報が数多く保管されています。
紛失することでご自身への損失はもちろん、知人友人などにも迷惑が及ぶこともあるので注意する必要があります。
長時間便座に座っていると、無意識にいきんでいる状態になります。
この状態を長時間続けると、お尻に過度の負担がかかるので痔になる恐れがあります。
iPhoneやスマホを利用していると、思わぬところで長時間経過することがあります。
体調へのリスクがあることも考慮して利用する必要があります。
iPhoneをトイレに落としてしまった場合には、焦らず次のような手順で対処することが大事です。
水没したiPhoneを、そのまま電源が入った状態にしておくと内部の基盤がショートする恐れがあります。
濡れた携帯を拭きたい気持ちを抑えて、いち早く電源を切る対応がデータの保護に繋がります。
電源を切ったら、濡れた箇所をキレイに拭き取りましょう。
その際に、保護ケースやガラスコーティングフィルムなどの装備品も外すのを忘れないようにしましょう。
特に保護ケースの隙間などには、水滴が付着したままになることが多いので、全て外して丁寧に拭き上げましょう。
iPhoneを振って水気を飛ばしたくなりますが、本体に水が侵入している場合には奥に水を送り込むことにもなるので振って水気を飛ばすことはやめましょう。
水分を十分に拭き取ったら、iPhoneの内部が乾燥するまで最低でも2〜3日は自然乾燥させましょう。
その際に、扇風機などの冷風を遠くから当てると早く乾燥させることができます。
しかし、ドライヤーなどの高音の温風を当てると、本体の変形や熱で基盤が壊れる恐れがあるので注意しましょう。
効果的に乾燥させる方法としては、ジップロックなどのチャック付きの袋にシリカゲル(乾燥剤)や生米を入れて置いておくと有効です。
天日干しの際は、温度が上がり過ぎないように気をつけるとともに、雨などで再度濡れないように注意してください。
しっかりと乾燥させたらSIMカードを抜いて、乾燥しているか確認しましょう。
基本的にはSIMカードのスロットは周りがパッキンで保護されているので、水が入る恐れはありませんが万が一濡れているとサビの原因になるので確認しましょう。
電源を入れてiPhoneに問題ないか確認します。
この際に、決して充電器で充電しないようにしましょう。
万が一、iPhone内部に水分が残っていた場合にショートする恐れが高まるので注意しましょう。
無事にiPhoneが起動して喜んではいけません。
内部の基盤がサビかけていたり、いつシステム的に不調になるか分かりません。
正常に起動しているうちに、大切なデータをiCloudや外部ストレージに保存しましょう。
iPhoneをトイレに落としてしまった際に、絶対におこなってはいけない行為があります。
前述で電源はいち早く切るように解説しましたが、その後すぐにiPhoneが無事か確認したいが為に電源を入れる行為などは危険です。
完全に乾燥させれば通常起動する可能性があった端末でも、電源を入れることで基盤がショートすることがあります。
iPhoneが水没した後に充電をすると、水分が本体内部に残っていた際にショートする危険が高いので充電は最もおこなってはいけないNG行為です。
問題なく起動したとしても、他のパーツが故障することもあるので決して充電はしないようにしましょう。
機械に詳しい方などは、ご自身で分解してキレイに拭き取ってしまえば問題ないと考える方もいます。
自己責任の範疇で問題ないと言えば問題はありませんが、iPhoneをご自身で分解するとAppleのメーカー保証対象外になります。
また、AppleCareなどのサービスに加入していた場合なども、保証サービスの対象外になるのでご自身での分解は止めておきましょう。
Android携帯の多くは生活防水機能を備えています。
iPhoneも現在では防水機能を備えているモデルもありますが、ご自身が所持しているiPhoneが対応しているものなのか把握していない方も多いかもしれません。
iPhoneは発売してから長い年月防水機能を備えていませんでした。
実際にiPhone6までのモデルには、防水機能が備えられていません。
しかしながら水没事故による故障が多く発生していた為に、iPhone7より標準装備として備えられました。
備えられたのは「IP67」といわれる規格で、最大水深1で30分間耐えることができる防水レベルになります。
その後のモデルなどは最大水深2メートルまで防水できる「IP68」に対応するなど機能向上しています。
ご自身のiPhoneが防水対応モデルであっても、長時間水の中に浸かっている場合やSIMカードの蓋が完全にしまっていない場合などでは水が本体内部に侵入することがあります。
ご自身のモデルが防水タイプであっても、水没させてしまった場合などでは前述のような対策をすると良いでしょう。
iPhoneを水没させてしまい端末に不具合が生じた場合には、Apple StoreやAppleの正規サービスプロバイダーに依頼して修理する方法と、修理専門業者に依頼して修理する方法の2択があります。
正規のサービスを利用した場合には、多くのケースで本体を丸ごと交換などになります。
その場合には、本体内に保管しているデータなどはバックアップが取れていないと全て初期化されて無くなることになります。
一方で、修理専門の業者に依頼した場合では諦めかけていたデータの吸い出しができる場合もあります。
また、業者によっては即日修理対応や出張対応を行ってくれる業者もあります。
iPhoneなどのスマホをトイレに落としてしまった際の対処方法や、トイレで使用しない方が良い理由などについて解説しました。
iPhoneなどをトイレで使用すると、水没する恐れやトイレ内のバイ菌が付着したり、携帯をトイレに忘れて個人情報を流出させるようなリスクもあります。
どこにいても気軽にインターネットに繋げて便利な反面、利用シチュエーションによっては様々なリスクがあることを把握して使用すると良いでしょう。
トイレに水没させてしまいiPhoneが不調な場合には、Appleの正規サービスを利用して修理する方法と修理専門の業者に依頼する方法があります。
AppleCareなどのサービスに加入している場合には、正規サービスで修理すると費用面的には安く済むこともあります。
しかし日修理を希望している方や、夜中などにトラブルになり早急に対応したい場合などでは修理専門業者に依頼する方が良い場合もあります。
ケースバイケースで、ご自身に合う方法を選択するようにしましょう。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペア設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。