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iPhoneでモバイル通信ができない原因とは?対処法や解決策について
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「モバイルデータ通信が使えなくなった」
「また通信をつなげるためにはどうしたらいいのだろうか?」
iPhoneを使用している際に、突然モバイルデータ通信が使えなくなり困ったことはありませんか?
LINEやSNS、Webサイト、YouTubeが見られないなど、モバイルデータ通信がつながらないと日常生活に大きな支障をきたします。
本記事では、iPhoneでモバイルデータ通信ができない原因や対処法について詳しく解説します。
モバイルデータ通信ができずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
softbankやdocomo、auなどの通信キャリアが提供するネットワーク回線を利用して、スマートフォンをインターネットにつなげる仕組みがモバイルデータ通信です。
この機能によって、電波の届くエリア内であれば、Wi-Fi環境がなくてもアプリやWebブラウザ、メッセージのやり取りなどを利用できます。
自宅にWi-Fi設備がない方や、外出先でネットを使いたい方にとって、モバイルデータ通信は必要不可欠な接続方法と言えるでしょう。
ここでは、iPhoneでモバイルデータ通信ができない原因を解説します。
具体的な原因は以下の4つです。
頻繁に発生するトラブルとして、iPhoneのモバイルデータ通信設定が意図せずに無効化されている場合があります。
設定アプリから簡単にチェックできるため、最初に確認すべきポイントです。
具体的な確認手順は以下の通りです。
このように、簡単な操作で問題が解決することもあります。
古いiOSのバージョンを使い続けている場合、通信機能に支障をきたす場合があります。
Appleは定期的にソフトウェア更新を提供しており、この更新には通信関連の不具合修正やシステム安定性の向上が含まれています。
更新通知が表示されたにもかかわらず、そのまま放置していると、通信エラーやアプリの動作異常などが起こりやすくなるのです。
「最近アップデートしていない」と心当たりのある方は、現在のiOSバージョンをチェックしてみることをおすすめします。
長期間更新を怠るとセキュリティリスクも高まるため、こまめなバージョン管理を心がけましょう。
SIMカードに不具合が発生している場合、通信が不安定になったり完全に遮断されたりするケースがあります。
カード表面の汚れやキズ、金属端子部分の腐食などが主な要因としてあげられます。
長年同じSIMカードを使用している方や、同じキャリアで頻繁に機種変更を繰り返している方は注意が必要です。
SIMカードは精密な電子パーツのため、わずかな損傷でも通信障害の原因となります。
また、SIMトレイへの挿入が不完全な場合も、接続エラーを引き起こすことがあります。
通信トラブルが発生した際はSIMカードの状態もチェックするようにしましょう。
毎月の通信容量が上限を超えると、通信会社によって回線速度が制限される場合があります。
各プランで設定されているデータ使用量の上限は契約により異なっているため、キャリアの会員ページやアプリから現在の利用状況を確認するようにしましょう。
制限がかかった状態では、Webページの読み込みが極端に遅くなったり、動画やアプリが正常に動作しなくなったりします。
さらに、月額料金の未納がある場合は、通信サービス自体が一時的に停止される恐れもあります。
「最近ネットが重い」と感じる場合は、データの残量や料金の支払い状況をチェックしてみましょう。
ここからは、iPhoneでモバイルデータ通信ができない場合に試したい対処法について紹介します。
具体的な対処法は以下の6点です。
端末を再起動することで、システムに蓄積された一時的なエラーやメモリ不足が解消される場合があります。
通信トラブルに限らず、動作が重くなったり画面操作が効かなくなったりした際にも有効な対処法です。
iPhoneにおける再起動の手順は以下の通りです。
電源が完全に切れたら、サイドボタンを押して再起動します。
注意点として、保存していない情報は失われる可能性があるため、作業中のデータがある場合は事前に保存するようにしましょう。
モバイルデータ通信のオン・オフを切り替えることで、問題が解決する場合もあります。
オン・オフを切り替えるのは設定画面からも可能ですが、コントロールセンターを使用することで素早く切り替えできます。
コントロールセンターの開き方は以下の通りです。
表示されるアイコンの色や状態で各機能の有効・無効が判別できます。
飛行機マークが点灯している場合は機内モードがオン、電波マークが暗い場合はデータ通信がオフになっています。
機内モードがオンになっている場合もモバイルデータ通信は遮断されるため、あわせて確認しましょう。
現在の状態にかかわらず、切り替え操作を試すことで接続がリフレッシュされる場合もあるため、一度実践してみてください。
長期間iOSのバージョンをアップデートしていない場合、通信関連の障害が発生する場合があります。
Appleは使い勝手の改善やセキュリティ強化を目的として、定期的にシステム更新を提供しています。
最新バージョンを維持することで、データ通信の問題に限らず、さまざまな動作不良を予防できるメリットがあるのです。
バージョンのアップデート手順は以下の通りです。
更新する際は、十分な電池残量とストレージの容量、安定したネット環境で実施するようにしましょう。
カードの装着状態に問題がある場合、カードを再度差し込むことで通信機能が回復する場合もあります。
作業する際は、カード表面に汚れや損傷がないかも同時に確認しましょう。
具体的な作業手順は以下の通りです。
SIMカードを取り出す際は、手の油分やほこりをカードに付着させたり、SIMカードが曲がったりしないよう丁寧に扱いましょう。
ネットワークの設定を一度初期化することで、蓄積された接続エラーや設定の不具合が直る場合もあります。
ネットワーク設定をリセットする手順は以下のとおりです。
ただし、ネットワーク設定をリセットすることで、過去に接続したWi-Fi情報・Bluetoothペアリング・VPN構成などは消去されるため、事前に必要な情報は記録しておきましょう。
キャリア側の設備障害や回線混雑により、広範囲でデータ通信サービスが利用できなくなる場合があります。
こうした状況になると、端末側の設定変更では解決できないため、復旧を待つしかありません。
通信障害の情報を確認する際は、以下のような方法があります。
情報を集める際は非公式の情報に惑わされず、信頼できるソースから情報収集を行いましょう。
ここまで、iPhoneのモバイルデータ通信がつながらない原因や、対処法について解説しました。
モバイルデータ通信ができなくなる原因はさまざまで、設定ミスやSIMカードの不具合、システムの問題まで幅広く考えられます。
まずは、本記事で紹介した対処法を順番に試してみることがおすすめです。
ただし、上記の対処法をすべて試しても改善されない場合は、iPhone本体の故障や深刻なシステム障害の場合があります。
そのような場合は、携帯電話会社のサポートに相談するか、信頼できる修理専門店に相談することを検討しましょう。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したスマホリペアアカデミーの代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。