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iPhone SE2のバッテリー交換方法や値段とは?自分で交換する手順と注意点
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iPhone SE2は、2020年に発売されたデバイスであり、現在では「旧世代スマホ」と呼ばれる場合もあります。
使い心地の良さが人気の機種ですが、発売から年月が経過していること・長期間利用している方が多いことから、バッテリー交換が必要になるケースが多いです。
今回の記事では、iPhone SE2のバッテリーを交換する方法や必要なコスト、自分でバッテリー交換をする手順と注意点を詳しくまとめました。
iPhone SE2のバッテリーが劣化したと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
iPhone SE2の正式名称は、「iPhone SE (第2世代)」です。
iPhone SE2は発売当初から、iPhoneシリーズの中でも手頃な価格とパワフルな性能かつ便利な機能を搭載した端末として人気を集めていました。
ただしApple Storeでの新品販売は、2022年3月で終了しているため、今からiPhone SE2
を購入したい方は中古品または整備済み品を狙うことになります。
iPhone SEは、iPhoneシリーズの中でも比較的安価かつコンパクトなモデルとして開発されたスマホです。
「Special Edition(特別仕様)」の略で「SE」と呼ばれており、使いやすさ・お手頃価格であるポイントから、多くのユーザーに人気でした。
iPhone SEの第1世代は2016年、第2世代が2020年、第3世代が2022年にリリースされたものの、それ以降のシリーズ展開はありません。
iPhone SE2はiPhoneの中でも人気が高かった機種ですが、販売を終了後5年以上の時間が経過しています。
そのため、Appleが販売店への供給を停止してから5年以上7年未満の製品として扱われ、2027年9月頃から部品の在庫状況などによって修理サービスに支障が出始めると予想されます。
また、Appleが販売店への供給を停止した日から7年以上経過した2029年頃には、Appleでの修理サービスが完全に終了する予定です。
現在iPhone SE2を使用している方は、サポート体制の終了時期を把握し、買い替えが必要になるタイミングを検討しましょう。

iPhoneのバッテリーにはリチウムイオン電池が使われており、機種が新しくなるほどその性能も高くなっています。
しかし、全てのリチウムイオン電池には寿命があることも知っておかなければいけません。
iPhoneのバッテリーの寿命は使い方の影響を受けるものの、2〜3年で寿命を迎えます。
リチウムイオン電池は、充電と放電の繰り返しの中で、少しずつ劣化が進んでいくのです。
Appleの公式サイトでは、理想的な条件下の使用でフル充電サイクル500回を繰り返した後、本来の蓄電容量の80%を維持できると説明しています。
iPhone15以降の機種の場合は、同様の条件で1,000回のフル充電サイクルが可能です。
バッテリー消費が激しい使い方をしている方は、バッテリー寿命が短くなりやすいと言って良いでしょう。
iPhoneのバッテリーが劣化すると、次のような症状が出始めます。
特に、iPhoneのバッテリーが膨らんでいる状態は、爆発・発火の恐れがある危険な状態です。
このような異常がある時には、すぐにバッテリー交換または本体買い替えを検討してください。

iPhoneのバッテリーの状態は、次の方法で確認できます。
まずは、自分のiPhoneのバッテリーの状態をチェックしてみましょう。
この最大容量が100%に近いほど、バッテリーが良い状態であると考えてください。
最大容量が80%未満になったiPhoneのバッテリーは消耗しており、交換が必要だと判断できます。
また、バッテリー交換が必要な状態である場合には、この「バッテリーの状態」の画面に「バッテリー劣化に関する警告」が表示されます。
先ほど紹介した方法でバッテリーの状態をチェックしてみて、バッテリーに問題がないことを確認できた場合は、バッテリー以外の原因で充電の減りが加速化している可能性があります。
例えば、バッテリーを多く使うアプリを開きっぱなしにしている・古いiOSを使い続けているなどが理由で、バッテリーの持ちが悪くなるケースも考えられるのです。
バッテリーの交換は、バッテリーの状態を確認してから決定してください。

iPhoneのバッテリーを交換するために必要な費用は、依頼先や機種によって異なります。
ここでは、iPhoneのバッテリー交換に必要な費用と依頼先についてまとめました。
Appleの正規サービスとは、Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダを指します。
Appleの正規サービスでは、Appleの純正品のみを使用したバッテリー交換や修理を行っています。
予約をしてApple Storeに持ち込む方法、または配送修理を依頼する方法から選択可能です。
| 機種名 | 費用(税込) |
|---|---|
| iPhone SE | 11,200円 |
| iPhone11〜13シリーズ iPhone Xsシリーズ iPhone XR iPhone X | 14,500円 |
| iPhone14〜17シリーズ | 15,800円 |
また、AppleCare+に加入している方は、Appleの正規サービスに無料でバッテリー交換を頼めます。
iPhoneのバッテリーが不調な時には、まずAppleCare+への加入の有無を確認しましょう。
docomo・au・SoftBankなどのキャリアショップでも、iPhoneのバッテリー交換に対応しています。
バッテリー交換に必要な費用は以下を参考にしてください。
| キャリアの種類 | バッテリー交換にかかる費用目安 |
|---|---|
| docomo | 9,240円〜 |
| au | 12,650円〜 |
| Soft Bank | 11,200円〜 |
キャリア独自の保証サービスに加入している方は、コストを抑えられる可能性があるでしょう。
ただし、対応可能な店舗が少ない・臨機応変ない対応は難しいというデメリットがあります。
スマホの修理店にも、iPhoneのバッテリー交換を頼めます。
スマホ修理店であれば、1万円程度のコストでiPhoneのバッテリーを新しくできるのです。
また、店頭持ち込みの場合は当日中、オンライン申し込みなら自宅にいながらスマホのバッテリー交換を済ませられます。
すぐにバッテリーを交換したい方・お忙しい方は、柔軟な対応が期待できるスマホ修理店にiPhoneのバッテリー交換を依頼すると良いでしょう。
また、iPhoneの修理についても、他のサービスより手頃な価格で依頼できるケースが多いです。
iPhoneのバッテリー交換を自分で行うことは不可能ではありません。
ただし、リチウムイオン電池は非常に繊細であるため、十分な注意をして作業をしてください。
自分でiPhoneのバッテリー交換をする場合には、バッテリー本体と工具の費用のみでバッテリーを新しいものに替えられます。
最も手頃な価格でiPhoneのバッテリーを交換できると言って良いでしょう。
詳しい方法は、次の章にまとめました。

ここでは、iPhone SE2のバッテリーを自分で交換する方法について詳しく説明します。
なお、この手順ではディスプレイケーブルへのダメージを避けるために、ディスプレイアセンブリを完全に取り外した上で作業を進めます。
ディスプレイアセンブリを装着したままの状態でバッテリーの取り外しができる方は、ディスプレイアセンブリの取り外し工程をスキップしてください。
まず、作業開始前にiPhoneのバッテリーを25%以下にしてください。
交換作業の途中で、万が一バッテリーに穴を開けてしまった場合、バッテリー残量を減らしておくことで引火・爆発するリスクを低くできます。
また、作業時には必ずiPhoneの電源を落としましょう。
事前準備をすることで、iPhoneのバッテリー交換時のリスクを減らせます。
ペンタブローブネジとは、iPhoneの下部側面にあるネジのことです。
iPhoneのバッテリー交換では、最初に2本のペンタブローブネジを丁寧に取り外します。
iPhoneはディスプレイを開口すると防水用のシールが破壊されることから、この先の手順に進む前に「交換用シール」を準備します。
シールを交換しないままでは、液体侵入の恐れがあるため注意してください。
次に、用意しておいたオープニングピックにマークを入れていきます。
油性ペンでオープニングピックの先端から3mm程度の位置に、マークをしてください。
オープニングピックを深く差し込みすぎると、デバイスが壊れる恐れがあるため、必ずマークをつけるようにしましょう。
iPhoneにマークを付けたラインより深く、オープニングピックを差し込んではいけません。
ここでは、吸盤カップを使用してスクリーンを剥離させていきます。
ドライヤーまたはiOpenerを準備し、iPhoneの下端を温めながら、ディスプレイ裏側の接着剤を柔らかくしてください。
温め時間の目安は90秒程度です。
ホームボタンの下にあるフロントパネルの下半分に吸盤カップを取り付け、フロントガラスにしっかり固定します。
この際、ホームボタンに吸盤がかかると固定が弱くなるため、注意してください。
一定の力で吸盤カップをゆっくりと引き上げ、スクリーンとフレームの間に隙間を作ります。
このわずかな隙間に、オープニングピックを差し込みましょう。
ディスプレイの割れを防ぐために、オープニングピックを深く差し込まないように注意します。
スクリーンとフレームの隙間に挟み込んだオープニングピックを、少しずつサイレントボタンの方向にスライドさせて、ディスプレイを固定している接着剤を剥がします。
オープニングピックがディスプレイの左上付近に来たら、スライドを止めてください。
その後、オープニングピックをiPhoneの右下端部分に差し込み、右上の方向に向かって少しずつスライドさせながら接着剤を剥がします。
オープニングピックを抜き、吸盤カップを引き上げながらiPhoneのディスプレイを15度程度持ち上げます。
吸盤カップの持ち手を緩めて、丁寧に取り外してください。
最後は、再度オープニングピックをiPhoneに差し込み、残りの接着剤を剥がします。
ディスプレイアセンブリをわずかに下にスライドさせ、クリップを外した後、本をめくるようなイメージでiPhoneのディスプレイの左側を手にして、ゆっくり開きます。
ケーブルがあるため、ディスプレイと本体を完全に分離することはできません。
ディスプレイの後ろ側に衝立を置くと、この先の作業が行いやすくなります。
ここからは、バッテリーを取り外してく具体的な手順を細かく説明します。
それぞれの工程の順番を間違えたり、スキップしたりしないようにしてください。
作業中に取り外したネジは再度使用するため、必ず保管しておきます。
iPhoneに新しいバッテリーを装着する前に、以下のポイントをチェックしてください。
また、交換用バッテリーを取り付ける前にバッテリーのコネクターをロジックボードのソケットに一時的に再接続すると、バッテリーの配置が適切であるか確認できます。
新しいバッテリーを所定の位置に取り付け、慎重に再組立作業をしてください。
工程は、ここまでのステップを逆の順番で進めます。
この際、ネジの入れ違い・入れ忘れなどがないように注意します。

iPhoneのバッテリー交換は先ほど紹介した方法で行えます。
しかし、その作業には専用の工具が必要であり、誰にでもできる簡単なものだとは言えないでしょう。
以下の注意点を意識して、無理に作業を強行しないようにしてください。
iPhoneは精密機械です。
そのため、下記などが原因で、本体を故障させてしまう恐れがあります。
まず、iPhoneのディスプレイを外す作業ですら、多くのコツが必要です。
細かな作業が苦手な方は、自分でiPhoneを分解するべきではありません。
iPhoneのリチウムイオン電池は非常に繊細であり、衝撃によってショートし発火につながる恐れがあります。
怪我や火傷だけでなく、火事を起こしてしまうリスクも存在するのです。
また、少しの発火でもiPhone本体を故障させる原因になります。
スマホをAppleCare+など何らかの保証に加入している方が自分でiPhoneを分解すると、保証期間に関係なく保証の対象外になる可能性が高いです。
この後何らかのトラブルが発生しても、補償を受けられなくなってしまうのです。
iPhoneのバッテリーを自分で交換する作業自体は、法律違反ではありません。
ただし、日本には「電波法」という法律が存在し、電波を発する機器は定められた技術基準に基づいて電波法を遵守しなければいけません。
その証として、iPhoneを含む電波を使う機器には「技適マーク」がついています。
しかし、自分で手を加えたiPhoneは技適マークの認証時とは内部設計が変わります。
技適マークが無効化された状態で電波を発すれば、電波法違反に該当するでしょう。
電波法違反の罰則は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」です。
結果的に、公共性の高い無線局に影響を与えてしまった時には、「5年以下の懲役または250円以下の罰金」というさらに思い刑が課されます。

バッテリーは消耗品であり、スマホの使い方次第で寿命が大きく変わります。
iPhoneに限らず、どのようなスマホでも普段から次のようなポイントを意識しておくと、バッテリー交換の頻度を少なくできるでしょう。
iPhoneの充電が0%になるまで使い切る行為は、バッテリーに負荷をかけます。
バッテリー残量は30%未満にならないように注意するだけでなく、過充電も避けましょう。
もちろん、常に充電をし続けている状態も避けるべきです。
具体的には、30〜80%程度の充電を意識すると、バッテリーへの負荷を減らせます。
iPhoneのバッテリーであるリチウムイオン電池は、熱に弱いという特性を持ちます。
そのため、Appleでは0℃〜35℃の環境下でiPhoneを使用可能であると発表しています。
35℃以上の環境でiPhoneを使うと、バッテリーの劣化スピード早まる恐れがあるでしょう。
夏の車内にiPhoneを置きっぱなしにすることは、避けてください。
iPhoneの画面の明るさもバッテリーの消費につながります。
意識的に画面を明るくし過ぎないように調整すれば、バッテリーの劣化を抑制できるでしょう。
また、周囲の環境に合わせて自動的に画面の明るさを調整する「明るさの自動調整」をオンにしておくという手もあります。
「明るさの自動調整」は、「設定」-「アクセシビリティ」-「画面表示とテキストサイズ」で選択可能です。
iPhoneのアプリは使用していなくても、開いているだけでバッテリーを使います。
そのため、こまめにアプリを閉じる習慣をつけると、iPhoneのバッテリーの持ちが良くなります。
同様に、Wi-FiやBluetooth、GPSも使わない時はオフにしておくべきでしょう。
少しの手間で、バッテリーの寿命が長くなると考えてください。
iOS13以降で搭載された「最適化されたバッテリー充電機能」を使うと、iPhoneが日々の充電習慣を学習し、最もバッテリーに負荷がかかりにくい状態で充電を行います。
そのため、バッテリーの持ちが良くなる効果が期待できるのです。
「最適されたバッテリー充電機能」は、「設定」-「バッテリー」-「バッテリーの状態」で選択できます。
iOSは定期的にアップデートし、常に最新の状態を維持できるようにしてください。
古いバージョンのiOSを使い続けていると、バッテリー制御関連のアップデートが滞ってしまいます。
Siriを使う習慣がない方は、バッテリーの寿命を伸ばすためにSiriをオフにしておきましょう。
Siriは「設定」-「Siriと検索」で設定内容を変更可能です。
様々なアプリの通知設定をオンにしておくと、iPhoneを使っていない時でも頻繁にディスプレイが点灯してバッテリーの消耗を早めます。
「設定」-「通知」から、通知が不要なアプリ・必要なアプリを分別し、通知表示の頻度を下げてください。

iPhoneのバッテリー交換では、依頼先によってデータが初期化される可能性があります。
具体的には、Appleの配送修理・キャリアショップの修理でデータの初期化が行われます。
他のサービスを活用する場合も、その他の不具合が見つかってデータの初期化が求められる可能性も考えられるでしょう。
このような理由から、iPhoneのバッテリー交換をする時には、依頼先に関係なくデータをバックアップしておきましょう。
iPhoneのバックアップは、パソコンやクラウドなど様々な手段を選択できます。
iPhoneSE2のバッテリー交換の方法や注意点を説明しましたが、やはりiPhoneのバッテリーはプロに交換を任せるべきです。
AppleCare+に加入済みの方はAppleの正規サービス、急ぎでバッテリー交換を済ませたい方はスマホ修理店を活用すると良いでしょう。
どうしても自分でスマホのバッテリー交換を行いたいと考えている場合には、この記事で紹介した一つ一つの手順を正確かつ慎重に行うようにしてください。
iPhone SE2は販売から6年以上の時間が経過した機種ですが、バッテリー交換など適切なケアをすることで、まだ使用を継続できます。
目安は「最大容量が80%未満」になったタイミングです。 iPhoneでは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から最大容量を確認でき、 80%未満の場合はバッテリーが消耗しており交換が必要と判断できます。
ほかにも「減りが早い」「動作が重い」「勝手に電源が落ちる」「バッテリーが膨らむ」などの症状が出る場合は要注意です。 特に膨張は危険性が高いため、早急に交換や買い替えを検討してください。
依頼先ごとに費用と対応が異なります。 Apple正規サービス(Apple Store/正規サービスプロバイダ)では、iPhone SEのバッテリー交換は11,200円(税込)が目安です。 AppleCare+加入者は、条件を満たす場合に無料で交換できるケースがあります。
キャリアショップは9,240円〜12,650円程度が目安で、補償加入状況により負担が変わります。 スマホ修理店は1万円前後で当日対応できることもあり、急ぎの人に向いています。
自分で交換すること自体は不可能ではありませんが、リスクが高い点に注意が必要です。 分解作業で断線や組み立てミスが起きると、本体故障につながります。 また、リチウムイオン電池は衝撃や損傷で発火する恐れがあり、安全面の負担も大きいです。
さらに、AppleCare+などの保証対象外になる可能性がある点にも注意してください。 作業に不安がある場合は、正規サービスや修理店などプロに依頼するのが安全です。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したスマホリペアアカデミーの代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。