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悪質な偽クリーナーアプリ被害が増加中!見分け方や事例、削除方法について
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スマホの動作が重い、バッテリーの減りが早い…
そんな時に役立つのが「クリーナーアプリ」です。
しかし、近年不安を煽る広告の過剰表示や個人情報の抜き取りなどといった被害をもたらす悪質な「偽クリーナーアプリ」による被害が急増しています。
そこで、ここでは偽クリーナーアプリの見分け方や実際に起こったことがある被害事例について解説します。
スマホのトラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
偽クリーナーアプリにとは、一見スマホの動作を軽くする「クリーナーアプリ」に見せかけながら、実際にはユーザーをだまして広告を大量に表示させたり、不正に課金させたりする悪質なアプリのことです。
本来のクリーナーアプリはスマホの不要なキャッシュやファイルを削除し、動作を軽くするために利用される正規アプリです。
メモリの最適化、バッテリー節約、パフォーマンス向上が主な目的で、広告も最小限に抑えられています。
Google PlayやApp Storeの規約に沿って開発されており、ユーザーが安心して使えるのが特徴です。
偽クリーナーアプリが増えているのは、スマホを使う人が多くなり「動作が遅い」「ウイルスが心配」といって不安につけこんだ手口が広がっているからです。
特に、無料ですぐに使えるといった言葉にひかれて、よく確認せずにインストールしてしまう人も少なくありません。
また、見た目が本物そっくりなものも多く、気が付かずに使ってしまう人も多いです。
近年、スマホは多くの人が日常的に使うデバイスになっています。
そのため、個人情報が多く詰まっており、連絡先、位置情報、写真、クレジットカード情報などが狙われる可能性があります。
また、パソコンと比べてセキュリティが甘いことが多いので、偽クリーナーアプリが入り込みやすいと言われています。
クリーナーアプリを入れたのに逆に調子が悪くなったという方は、偽クリーナーアプリを入れてしまった可能性があります。
ここでは、実際によくある偽クリーナーアプリの被害事例を5つ紹介するので、ご自身のスマホに当てはまる症状がないかどうかチェックしてみましょう。
偽クリーナーアプリの代表的な被害の一つが、過剰な広告表示と偽のウイルス警告です。
大量の通知が原因で通常操作ができなくなる、不安になってさらに偽アプリをインストールしてしまう、課金してしまうなどの被害にあう人が多くいます。
よくある通知は以下の通りです。
上のようなメッセージの通知と同時に音が流れる場合もあります。
音が流れるとさらに焦ってしまいますが、焦らずにウインドウを閉じる、電源を切るなどして対処しましょう。
偽スマホクリーナーアプリはバックグラウンドで常に作動し続けるため、スマホの動作が重くなる、バッテリーの減りが異常に早くなるといった症状が起こります。
また、自動的に別のアプリをインストールする機能が組み込まれていることもあり、知らないアプリが勝手に増えるケースもあります。
無料と表示されているのに知らないうちにサブスクに登録させられていたという被害も多く報告されています。
中には毎週1,000円以上の高額なプランに登録させる悪質なアプリもあります。
しかも、明細を見ないと分からないというケースも多いので、新しいアプリをインストールする際は、レビューや口コミをしっかり確認することが大切です。
偽クリーナーアプリの中には、インストール時に過剰なアクセス権限を求めるものがあります。
それに応じてしまうと連絡先や位置情報、写真など、通常のクリーナー機能に不要な情報まで取得される可能性があります。
これらのデータは外部に送信されたり、詐欺や迷惑メールの送信元に悪用されたりする恐れがあるので注意が必要です。
マルウェアとは、悪意のあるプログラムのことです。
偽クリーナーアプリの中には、スマホ内にマルウェアを仕込むタイプも存在します。
これによりスマホが遠隔操作されたり、銀行アプリのログイン情報を盗まれたりといった被害を受けてしまうケースも少なくありません。
偽クリーナーアプリを入れてしまった場合、そのまま放置するとさらなるトラブルや金銭被害につながる可能性があります。
そのため、できるだけ早くアンインストールして、適切な対処を行うことが大切です。
ここでは偽アプリのアンインストール法とアプリ削除後に行うべきことを具体的に解説していきます。
まずは通常の方法で偽クリーナーアプリを削除しましょう。
以下で、Android、iPhoneのそれぞれのアプリ削除方法を紹介します。
<Android>
<iPhone>
もしも偽クリーナーアプリをインストールしてしまったら、上のような方法ですばやく削除しましょう。
アプリをアンインストールしてもスマホ内にキャッシュやファイルが残っている場合があるので、残っているデータも消しましょう。
<データの削除方法>
これにより、偽アプリの情報や履歴、ログイン情報が端末から消去することができます。
セキュリティの観点からも、データを完全に削除することが重要です。
偽アプリを削除した後は、念のため信頼性の高いセキュリティソフトを使って端末を守りましょう。
実績があるウイルス対策ソフトやアプリを選ぶと、スマホの安全性を高めることができます。
偽クリーナーアプリの被害にあわないためには、信頼できる本物のアプリを見極めなければなりません。
ここでは、正しいクリーナーアプリの選び方を紹介します。
まずそのアプリがGoogleやAndroidか認めた公式のアプリかどうかチェックしましょう。
公式ストアからダウンロードすることで、ある程度偽アプリを回避することができます。
また、公式ストアがおすすめしているアプリに選ばれているものは、信頼性が高いのでおすすめです。
次にそのアプリの開発元の信頼性をチェックしましょう。
開発元の会社が人気アプリを提供しているか、複数のアプリを提供しているか、などで信頼性を確認します。
また、レビューや口コミを確認して、★の数が多いアプリを選ぶと、ユーザー満足度も確認できます。
信頼できるクリーナーアプリは広告が控えめで、アプリ内で行っていることを明確に説明してくれます。
逆に「最適化中」とだけ表示されて、何をしているか分からないアプリは避けましょう。
広告の量が異常に多く、具体的な動作の内容が分かりにくいアプリは、念のためアンインストールすることをおすすめします。
偽アプリによる被害を受けた場合は、なるべく早く適切な対処をすることが大切です。
しかし、アプリを削除しても、データを消去しても、なかなか元に戻らないこともあります。
そんな時は、無理せず早めにスマホ修理業者へ相談することが大切です。
プロの診断を受けて適切な処置を受けることで、大切なスマホを守ることができます。
偽クリーナーアプリは、巧妙な手口でユーザーをだまし、広告の連続表示・不正課金・個人情報流出といった深刻な被害をもたらします。
信頼できるクリーナーアプリをインストールしたい場合は、開発元やレビューを確認し、必ず公式ストアからインストールすることが大切です。
もしも偽アプリを入れてしまったら、すばやく削除してください。
削除してもスマホに異常を感じる場合は、無理せず信頼できるスマホ修理業者に相談することも大切です。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。