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パソコンでスマホが認識されない?接続できない原因や対処法について
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スマホとパソコンをUSBケーブルで接続したのに、なぜかパソコンがスマホを認識しないといった経験はありませんか。
写真や動画、データのバックアップを取ろうとしたのに接続できないと、非常に困ってしまいます。
特に、スマホ側は充電が始まっているのにパソコンには表示されない、といったケースはよく見られるトラブルのひとつです。
ここでは、パソコンとスマホが接続できないときに考えられる原因とそれぞれの具体的な対処法をご紹介します。
まずは慌てず、どこに問題があるのかを一つずつ確認していきましょう。
スマホとパソコンをUSBで接続しても、うまく認識されないときにはいくつかの原因が考えられます。
スムーズに解決するには、まず原因を見つけて適切に対処していくことが大切です。
ここでは、接続トラブルの主な原因とそれぞれの対処法を詳しく解説していきます。
ご自身の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
USBケーブルはスマホとパソコンを直接つなぐケーブルのことです。
スマホがパソコンに認識されない原因として最も多いのが、USBケーブルによる不具合です。
気が付かずに充電専用ケーブルを使用していることがあります。
充電専用ケーブルではパソコン側にスマホが認識されないので注意しましょう。
ケーブルが断線している場合は危険なので無理して使わず、新しいケーブルを使ってください。
USBポートとは、パソコンにUSBを装着する部分のことです。
パソコン側のUSBポートに不具合がある場合も接続できなくなります。
ポート内部にホコリやゴミが詰まっていたり、物理的にゆるんでいたりすると、接触不良を起こしてスマホを認識できないことがあります。
まずは他のUSBポートに差し替えて動作を確認してみましょう。
<USBポートの故障を見分ける方法>
同じポートに他のUSB機器(USBメモリなど)を接続して正常に使えるかどうかも確認すると、ポートの故障を見分けやすくなります。
コネクタとは、スマホ側のUSBを装着する部分のことです。
コネクタに問題がある場合も、パソコンとの接続が不安定になります。
コネクタ内にホコリが溜まっていると接触不良を起こして、接続ができなくなることがあります。
また、コネクタの劣化や故障でも接続できません。
ホコリをエアダスターなどで掃除しても改善しない場合は、一度修理に出しましょう。
*スマホをよく服のポケットに入れる人は、コネクタに繊維が入ってしまうことがあるので注意しましょう。
スマホ側のUSB設定が原因で接続できないということもよくあります。
特にAndroidは初期設定のままだと接続できないことが多いので、一度設定を確認しましょう。
<AndroidでUSB設定を切り替える方法>
*iPhoneの場合は、接続時に表示されるこのコンピュータを信頼しますかで「信頼する」をタップしましょう。
「信頼する」をタップすると接続できるようになります。
ドライバーとは、スマホとパソコンをつなげたときに、パソコンがスマホを正しく認識・操作できるようにするための専用のソフトウェアのことです。
このドライバーの不具合でも接続できないことがあります。
初めてスマホとパソコンを接続した時にドライバーがインストールに失敗するとうまく接続できないということがあります。
ドライバーの不具合が原因で接続できない場合は、再接続を行いましょう。
スマホ本体にロックをかけた状態では接続できないことがあります。
パソコンやスマホのソフトウェアのバージョンが古いと、接続できないことがあります。
*iPhoneでは、iOSのバージョンに対してiTunesが古いと、デバイスを認識できないことがあるため注意が必要です。
パソコンにインストールされているセキュリティソフトが、スマホとの接続をブロックしてしまうことが原因で接続できないこともあります。
*無効化した後は元に戻すようにしましょう。
パソコン本体の故障が原因で接続できないという可能性もあります。
パソコンがウイルスに感染する、基盤が故障するなどの本体の故障が原因で接続ができなこともあります。
パソコンの故障が原因の際は、修理するか買い替えるようにしましょう。
スマホの機種によって起こりやすい接続トラブルは異なります。
ここではAndroidで起こりやすい接続トラブルの原因やその対処法を具体的に紹介していきます。
*Android10以降の初期設定は充電のみになっているので注意しましょう。
Android10以降では、USB接続の初期設定が「充電のみ」に設定されていることが多いので、接続前に自ら「ファイル転送」を選ばなければ接続ができません。
Androidスマホをお使いの方は、接続前にUSB接続の設定を確認しましょう。
*OSのバージョンが古い場合は、最新のパソコンとの互換性が確保されておらず、正しく認識されないケースもあります。
iPhoneスマホとパソコンがうまくUSB接続できない場合、パソコン側でインストールされているiTunesが原因であることも多いです。
まずはiTunesの状態をチェックしましょう。
iPhoneを使っている人は接続前にiTunesの状態を確認しましょう。
このようにスマホの機種によって起こりやすい接続トラブルは異なるため、お使いの機種やパソコンで起こりやすいトラブルを把握して、対処していくことが大切です。
どうしてもスマホとパソコンをUSB接続しても認識されない場合や、故障で接続自体が不可能なときには、USBに頼らないデータ移行方法を活用しましょう。
以下で、他のデータ移行方法を紹介します。
Googleドライブ、OneDrive、iCloudなどのクラウドストレージサービスを使えば、写真や動画などをインターネット経由で安全にパソコンへ転送できます。
スマホからクラウドにファイルをアップロードし、パソコンで同じアカウントにログインしてダウンロードするだけなので、ケーブル不要で手軽です。
データ転送ができるアプリを使えば、スマホとパソコンが同じWi-Fiネットワーク上にある状態でファイルを直接送信できます。
高速で安定しており、大容量ファイルの転送にも対応しているアプリも多いです。
<主なデータ転送ができるアプリ>
microSDカードを挿入できるAndroidスマホであれば、スマホ内のデータを一度SDカードに移し、カードリーダーなどを使ってパソコンに接続することでファイルの移動が可能です。
USB接続ができないときのアナログな手段として有効です。
少量のデータであれば、自分のメールアドレス宛に添付して送信したり、LINEに送ったりして、パソコン版LINEでダウンロードすることも可能です。
ただし、データサイズに上限があるため、大量の写真や動画には不向きです。
このように、USB接続ができなくてもデータを移す手段はいくつもあります。状況に応じて、最も簡単で安全な方法を選びましょう。
ここまでの対処法をすべて試してもスマホとパソコンがうまく接続できない場合、原因がハードウェアの故障やOS・システムの深刻な不具合である可能性が高くなります。
そのようなときは、自力での対応を無理に続けず、プロに修理を依頼するのがおすすめです。
スマホが故障している可能性が高い場合は以下の店舗で修理を依頼しましょう。
スマホメーカー(Apple、Googleなど)には公式のサポート窓口があります。
保証期間内であれば無償、もしくは割引価格で修理を受けられることも多いです。
一度オンラインや電話で相談してみましょう。
プロバイダ(docomo、softbank、au)でスマホを購入した場合は窓口で相談してみるのもおすすめです。
プロバイダの保証プランに加入している場合は、無償、もしくは割引価格で修理を受けられる可能性があります。
保証期間外やメーカー修理に時間がかかる場合は、街のスマホ修理店を利用するのもおすすめです。
街の修理店であれば、すばやくその場で修理してくれることもあります。
ただし、このようなスマホ修理店で修理を受けると、メーカー保証から外れてしまうことがあるため注意しましょう。
無理に接続しようとして状態を悪化させる前に、上のような専門家に頼ることで安全に確実に解決することをおすすめします。
大切なデータを守るためにも、早めに相談しましょう。
スマホがパソコンに認識されない原因は、USB接続モードの設定ミスやケーブルの不具合などさまざまです。
特にAndroidスマホでは、「充電のみ」になっていることが多いため、まずは「ファイル転送」モードに変更することが重要です。
スマホとパソコンがうまくUSB接続できない場合は、原因を見つけて一つずつ対処していきましょう。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。