コラム

Column

|

スマホが乗っ取られたかも!?確認方法や対処法、原因や防止策について

スマホが乗っ取られたかも!?確認方法や対処法、原因や防止策について

スマホが第三者に乗っ取られると、個人情報が盗まれたり不正アクセスに使われたりなど、さまざまな被害を受ける可能性があります。

現在ではスマホの乗っ取りも巧妙化しており、自分自身はスマホが乗っ取られている事実に気がつかないまま大切な情報のみが抜き取られてしまうケースが多いです。

この記事では、自分のスマホが乗っ取られているか確認したいという方に向けて、スマホの乗っ取り被害のチェック方法・スマホの乗っ取りを防止する方法について詳しくまとめました。

安心してスマホを使い続けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

そもそもスマホが乗っ取られている状態とは?

スマホの乗っ取りとは、パスワードやIDを第三者が意図的に盗み出し、ユーザーになりすましてスマホのコントロールを奪うことを指します。

私たちの生活に欠かせない存在になったスマホには、非常に重要な情報が多数含まれていることから、スマホの乗っ取りは大きなリスクであると考えるべきです。

スマホが乗っ取られると、金銭的被害・信頼を失ってしまうなど多くの損失を被ります。

スマホの乗っ取りとハッキングの違い

スマホの乗っ取りとハッキングは別の問題です。

ハッキングはネットワークやシステムの脆弱性を悪用し、第三者が情報システムに入り込んだ上で、データを盗み出す・改ざんします。

多くの方がスマホを活用するようになった現在では、スマホの乗っ取りと同じようにハッキング被害に遭う方も増えています。

スマホの乗っ取り・ハッキングは犯罪行為

スマホの乗っ取りやハッキングは犯罪行為です。具体的には、以下のような法律に違反しています。

法律概要刑罰
不正アクセス禁止法違反他人の認証情報を無断で使用してシステムに不正アクセスする行為3年以下の懲役または100万円以下の罰金
電子計算機損壊等業務妨害罪コンピューターシステムやデータの破壊・改ざんまたはこれらを使用不能にする行為によって、他人の業務を妨害する5年以下の懲役または100万円以下の罰金
電子計算機使用詐欺罪コンピューターシステムを利用して虚偽の情報を入力し、不正に財産上の利益を得る10年以下の懲役

スマホ乗っ取りの実行犯「マルウェア」とは何か

マルウェアとは、スマホなどの端末と利用者に被害をもたらすことを目的として作られた悪意を持つソフトウェアの総称です。

以前まで、ワーム・コンピューターウイルスなどと呼ばれていました。

現在、スマホの乗っ取りの多くは、このマルウェアによって実行されます。

マルウェアにはさまざまな種類が存在します。

  • 独立したプログラムとして働くもの
  • プログラムのファイルを一部書き換えて自己複製するもの
  • ネットワークを介して拡散するもの

世界中で日々数えきれないほどのマルウェアが量産されており、セキュリティ対策ソフトのみでは対応し切れないケースも増えています。

スマホが乗っ取られた時のサインとは?

スマホが乗っ取られた時のサインとは?

スマホの乗っ取りが巧妙化した現在では、自分のスマホが乗っ取られている事実に気がつくことができないケースも増えています。

スマホが乗っ取られた時に表れる兆候を知っておきましょう。

スマホの動作が重くなる・フリーズする

突然スマホの処理速度が低下した時には、何らかの問題が起こっている可能性があります。

バックグラウンドでマルウェアや不正なアプリが動作している場合、端末自体のパフォーマンスが下がってしまうのです。

スマホの動作が遅くなるだけでなく、頻繁にフリーズする・アプリが予期せずに終了するなどの問題も起こりやすくなります。

ただし、経年劣化が進んだスマホも動作が遅くなる傾向があることから、複数の症状を加味した判断をしなければいけません。

バッテリーが減りやすくなる・スマホが発熱する

バックグラウンドでマルウェアや不正なアプリが動作し続ければ、必然的にスマホのバッテリーの減りが早くなります。

フル充電をした後に、すぐにバッテリーが減っていく・スマホを使っていないのに早いスピードでバッテリーが減り続ける状態は、何らかの問題が潜んでいると考えてください。

また、フル充電にかかる時間が長くなったことで、普段との違いに気がつく方もいます。

同時に、スマホが発熱する可能性もあるでしょう。

インストールした覚えがないアプリが存在している

自分でインストールした記憶がないアプリがスマホ上に存在する場合には、何らかの方法でユーザーの同意を得ずにアプリが侵入した可能性が考えられます。

不正な操作を行うアプリは、問題がなさそうなアプリを装っているものです。

特に個人システム権限を要求するアプリ・バックグラウンドで常に稼働しているアプリには注意してください。

スマホが勝手に再起動する

勝手にスマホが再起動を繰り返す時には、攻撃者がリモートで端末をコントロールしている可能性があります。

システムが不安定な状態に陥り、再起動が必要になるのです。

自分の操作ではなくスマホが自動で再起動する症状が複数回起こる場合は、スマホの乗っ取りを疑いましょう。

通信料金が増加している

バックグラウンドで不正なマルウェアやアプリが動作し続けると、通常の状態よりも通信量が増加します。

スマホ内のデータが外部に流出している恐れがあるでしょう。

定額制のプランを契約している方は気が付きにくいため、普段からスマホの通信量をチェックする習慣をつけてください。

カメラやGPSが勝手に起動する

攻撃者がスマホをコントロールし、勝手にカメラやGPSを起動させるケースも多いです。

身に覚えがないカメラの起動履歴・位置情報の追跡を見つけた時には、すぐに対応を考えてください。

カメラやGPSが攻撃者にコントロールされた状態では、自分のプライバシーを守れません。

スマホが突然初期化される

攻撃者がスマホを遠隔初期化するケースもあります。

iPhoneにはiCloud上で端末を遠隔初期化する機能が搭載されており、この機能を攻撃者が使ってスマホを工場出荷状態に戻してしまうのです。

端末により初期化されたデータを取り戻すことは難しく、連絡先や写真など全てのデータを失ってしまいます。

不審なログイン履歴がある

自分が使用していないタイミングでオンラインサービスやアプリのログイン履歴の連絡を受けた時には、ただちにパスワードの変更・2段階認証を設定してください。

同時に、スマホが乗っ取られている可能性を考えるべきです。

不審な広告や警告画面が表示される

特別な操作をしていないのに、不審な広告・警告画面が頻繁に表示される場合には、スマホにマルウェアやスパイウェアが侵入している可能性があります。

これらの不正ソフトウェアは、スマホ内の情報を盗みとったり端末のコントロールを奪ったりする働きを持つのです。

スマホが乗っ取られることで起こり得る問題

スマホが乗っ取られることで起こり得る問題

スマホが第三者に乗っ取られてしまうと、次のような被害に遭う可能性があります。

スマホの乗っ取りは深刻な問題であると考え、迅速な対応をしてください。

個人情報が漏洩する

スマホには、外部に流出するべきではない多くの個人情報が含まれます。

スマホが乗っ取られれば、自分の氏名や住所のみでなく、クレジットカード情報・メッセージ履歴なども抜き出されてしまうのです。

さらに、これらの個人情報はダークウェブ上で売買される可能性もあります。

仕事でスマホを活用している方は、企業の機密情報まで流出してしまうリスクも存在するでしょう。

スマホがロックされる

攻撃者がスマホを乗っ取りコントロールして、端末の使用を制限することもあります。

ロック解除の条件として、金銭が要求される「ランサムウェア攻撃」も増えているのです。

また、スマホのデータがロックされることで、大切な情報を失う可能性も考えられます。

ロックされたスマホの復旧には、専門的な知識と高い技術が必要です。

なりすまし被害に遭い信頼を失う

攻撃者が乗っ取ったスマホを活用して本人になりすまし、偽の情報を流したり他者とコミュニケーションをとったりするトラブルを、なりすまし被害と呼びます。

具体的には、SNSで不適切な投稿をされる・知人に金銭を要求されるなどの問題が起こる恐れがあります。

なりすまし被害は、自分だけでなく周囲の人にも被害が広がるケースが多く、結果的に自分の信用を失ってしまうのです。

盗聴・盗撮される

スマホのカメラやマイクを攻撃者がコントロールできるようになると、盗聴・盗撮により個人のプライバシーが侵害されます。

多くの方はスマホを常に持ち歩いているため、自分の生活が筒抜けになってしまうのです。

また、盗聴・盗撮によって盗まれた情報を元に、攻撃者から脅迫される可能性もあります。

クレジットカードや電子決済アプリの不正利用による金銭的被害

攻撃者がスマホをコントロールし、各種オンラインサービスに登録済みのクレジットカードや電子決済アプリを不正利用するケースも増えています。

この場合、情報を抜き取られるだけでなく金銭的な損失も被ることになるでしょう。

特にクレジットカードをスマホに紐づけている方は、スマホの扱いに注意しなければいけません。

攻撃者がスマホを乗っ取る方法

攻撃者がスマホを乗っ取る方法

スマホの乗っ取りを企んでいる攻撃者は、次のような手口で他人のスマホに侵入します。

スマホ乗っ取りの手口を知り、普段から軽率な行動をとらないように意識してください。

フィッシング詐欺

銀行など信頼できる企業を装って偽メールを送り、偽のログインページから個人情報を盗む行為をフィッシング詐欺と呼びます。

偽メールの内容は「〇〇銀行:不正ログインのお知らせ」「〇〇クレジット会社:未払い請求のお知らせ」など、緊急性をほのめかして相手を慌てされるものが多く、フィッシングサイト自体も正規のログインサイトと酷似しています。

このような理由から、偽メールである事実に気づかずに個人情報を入力してしまうユーザーが多いのです。

偽メールはメールアドレスのみでなく、SNSも含むさまざまな手段で送り付けられます。

不正アプリのインストール

アプリにマルウェアを忍ばせておき、アプリのインストールと同時に個人情報を盗み取る方法です。

ユーザーにインストールさせることを目的として作られているため、不正アプリはインストールメリットがあるものが多く、正規アプリを模倣した偽物が作られるケースも増えています。

特に公式のアプリストア以外からダウンロードするアプリは、偽物または不正なものであるリスクが高くなるでしょう。

Wi-Fiからの攻撃

公共のWi-Fiと同じか類似のネットワークを設定してユーザーに活用させ、フィッシングサイトや偽のログイン画面に誘導して個人情報を盗み取ります。

外出先でインターネットを使用する方は、フリーのWi-Fi以外のネットワークを活用するべきです。

QRコードを読み込ませる

オンラインではなく、店頭のポスターなどのQRコードを細工し、不正なサイトに導く手段も横行しています。

QRコードは無闇にスキャンしないようにしてください。

SIMスワップ攻撃

契約者が存在するSIMカードの情報を攻撃者が自分の端末に移行し、スマホを乗っ取る方法です。

本来であればSIMカードの情報は第三者に流出しないはずですが、SIMスワップ攻撃では攻撃者が携帯電話会社などに虚偽の報告をして所有権を手に入れてしまいます。

スマホが乗っ取られているかも?自分で確認する方法とは?

スマホが乗っ取られているかも?自分で確認する方法とは?

「スマホが乗っ取られているかもしれない」と不安を感じた時には、次の方法でスマホの状態をチェックしてみてください。

インストール済みのアプリを確認する

スマホのアプリ一覧を開き、身に覚えがないアプリが存在しないかチェックします。

自分でインストールしていないアプリが見つかった時には、すぐに削除しましょう。

不正なアプリは、フィッシングメールのリンクをクリックする・添付ファイルを開封するなどの行動で勝手にインストールされる可能性があります。

アンチウイルスソフトのスキャン機能を使う

スマホの乗っ取り被害は、悪意を持つプログラムであるマルウェアが原因で起こるケースが多いです。

アンチウイルスソフトを活用してスマホの状態をスキャンすれば、マルウェアがスマホ内に存在するか調べられるでしょう。

アカウントの使用履歴をチェックする

オンラインサービスやSNSのログイン履歴を確認し、第三者がアクセスしていないか確認してみてください。

IPアドレスもチェックすれば、自分以外のアクセスである事実を明らかにできるでしょう。

第三者によるログインが見つかった場合には、すぐにパスワードの変更・不正なログイン端末の削除・2段階認証の有効化などを実施します。

スマホのデータ通信量を確認する

スマホが乗っ取られるとバッググラウンドで不正なデータ通信が継続されることから、通常時と比較してデータ通信量が急増します。

プロバイダーに問い合わせをすれば、データ通信の詳細も調べられるでしょう。

カメラやマイクのアクセス権限を持つアプリを確認する

カメラやマイクのアクセス権限を持つアプリは、盗聴・盗撮に使われる恐れがあります。

スマホの設定から「アプリの権限」を開き、カメラ・マイクのアクセス権限を持つアプリを確認してください。

怪しいアプリが権限を持っている場合には、すぐに権限を限定する・アプリ自体を削除します。

アプリの権限の確認方法は、OSやスマホの機種により異なるため、事前に把握しておきましょう。

スマホを乗っ取られた時に有効な対処法

スマホを乗っ取られた時に有効な対処法

スマホが乗っ取られている可能性が高い時には、迅速に次の対処法を実施してください。

少しでも早い対応をすることで、スマホ乗っ取りの被害を最小限に抑えられます。

ネットワーク接続を切断する

攻撃者はネットワークを活用してスマホに侵入しています。

まずは、その経路を断つためにWi-Fiとモバイルデータ通信の両方をオフにしてください。

ネットワークを切断しても、すでに抜き取られてしまった情報は取り戻せませんが、これ以上情報が搾取される・別のマルウェアに感染させられる問題を防げます。

さまざまなアプリとサービスのユーザーID・パスワードを変更する

スマホのネットワークを切断しても、すでに抜き取られた情報は取り戻せません。

そのため、乗っ取られたスマホではなくパソコンなど別のデバイスを活用して、さまざまなオンラインサービスのユーザーID・パスワードを速やかに変更してください。

この際、設定し直すパスワードは複雑なものを選び簡単に推測できないようにしましょう。

サービスに2段階認証が用意されている場合には、同時に設定してセキュリティも強化するべきです。

インストールした覚えがないアプリを削除する

スマホの設定からアプリ一覧を開き、自分でインストールした覚えがないアプリを全てアンインストールし、キャッシュ・関連データも完全に削除します。

アプリが勝手にインストールされるリスクを考えると、アプリ一覧は普段から定期的にチェックするべきです。

クレジットカードの利用停止手続きをする

スマホにクレジットカード情報が紐づいている場合には、クレジットカードの不正利用を防ぐ目的で、カード会社に不正利用の可能性を伝えて利用停止手続きを行います。

同時にクレジットカードの取引履歴を確認し、不正利用がないかチェックしてください。

利用を停止したクレジットカードは破棄し、クレジットカード会社に相談の上で新規発行するべきです。

警察や自治体に相談する

すでに情報漏洩などの被害に遭っている場合には、専門機関に状況を報告・相談した上で今後の対応についてアドバイスをもらいましょう。

被害状況によっては、必要な法的措置を受けられる可能性があります。

また、被害を報告することで、同じような犯罪に巻き込まれる被害者を減らせます。

スマホを初期化する

最終的に、スマホを初期化し全ての情報を消去すれば、マルウェアや不正なアプリを完全に除去できます。

事前にスマホのデータをバックアップしておくことを忘れないようにしてください。バックアップデータにウイルスも保存されてしまう問題を防ぐためには、バックアップするデータを必要最小限に絞ることが大切です。

知人・友人にスマホの乗っ取り被害を周知する

スマホの乗っ取りによるなりすまし被害を予防するために、知人や友人にスマホが乗っ取られた事実を周知してください。

知人や友人が自分からの連絡を警戒してくれれば、有害なサイトのURLやファイルが送り付けられても、被害に遭わずに済むでしょう。

攻撃者がどのサービスから連絡先を見つけ出すか推測することは難しいため、端末の連絡先に登録していなかった相手にも問題を周知するべきです。

スマホの修理会社に相談する

スマホの修理会社は端末の機器的な不調のみでなく、スマホの乗っ取りも含めたシステム上のトラブルにも対応可能な業者が多いです。

何をどうしたら良いのか分からないという方は、スマホの修理会社に相談をすると良いでしょう。

適切なアドバイスを受けながら、必要な対応を進められます。

スマホの乗っ取り被害に遭わないための対策

スマホの乗っ取り被害に遭わないための対策

スマホの乗っ取り被害に遭わないためには、普段から次のような対策を実施しておきましょう。

また、スマホのセキュリティについて高い意識を持つことも大切です。

スマホのOSやアプリを最新の状態に保つ

スマホのOSやアプリはアップデートのたびにセキュリティの脆弱性が修正されています。

そのため、最新の状態を維持することはスマホの乗っ取り被害を予防する手段として有効です。

普段アップデートが遅れるという方は、自動的に最新の状態を維持する設定にしておくと良いでしょう。

カフェやホテルのフリーWi-Fiは使わない

フリーWi-Fiを活用すればカフェやホテルで無料のインターネットを使えますが、偽物のWi-Fiにつながってしまう可能性もあります。可能な限り無料のWi-Fiの利用は避けるべきです。

外出先で安全にWi-Fiにつなぐためには、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するべきでしょう。

特にオンラインバンキングなど重要な情報を操作する際には、信頼できるネットワークのみを使ってください。

アンチウイルスソフトを活用する

アンチウイルスソフトはスマホにマルウェアが侵入することを防ぎます。

リアルタイム監視機能を搭載したソフトであれば、マルウェアの危険性を瞬時に察知できるのです。

アンチウイルスソフトにはさまざまな種類があるため、費用対効果が高く自分が使いやすいものを見つけてください。

キャリアのセキュリティ対策サービスを活用する

docomoやsoftbank、auなどのキャリアサービスを活用している方は、キャリアで用意されているセキュリティ対策サービスに加入するという手もあります。

例えばdocomoの「あんしんセキュリティサービス」は、スマホにウイルスや不審なプログラムがないかを検知する機能を搭載しています。

さらに個人情報の流出も検知可能なことから、トラブル発生時に迅速な対応できます。

不正なサイト・リンクを開かない

不正なサイト・リンクを開くことで、マルウェアが自動的にインストールされてしまう可能性があります。

普段から、信頼できないサイト・リンクは開かないようにしてください。

公式サイトからアプリをインストールする

不正なアプリをインストールしないように、アプリは必ず公式のアプリストアでダウンロードしましょう。

iPhoneの場合はApple App Store・Androidの場合はGoogle Playストア内のアプリを選択してください。

ただし、「公式のアプリストアにあるアプリは必ず安全」とは言い切れないため、レビューや配信元をよくチェックすることが大切です。

評価が低い・評価は異様に高いもののレビューの内容が薄いアプリには、注意するべきです。

二要素認証を活用する

オンラインサービスやアプリを使う時には、ユーザーIDとパスワードのみでなく、二要素認証を選択しましょう。

二要素認証では2つの要素を組み合わせて本人確認を行うため、スマホが乗っ取られてもログインの難易度を上げられます。

二要素認証は、不正利用対策として有効だと考えてください。

テザリング機能を無効にしておく

テザリング機能は、スマホのネットワーク環境を他のデバイスと共有するためにあります。スマホのネットワークを活用してタブレットをオンラインにする時などに便利です。

しかし、常にテザリング機能をオンにしておくと、攻撃者が自分のスマホのネットワークにアクセスしてしまう可能性があります。

このような問題を防ぐために、テザリングを使用時以外は無効にする・推測困難なパスワードを設定しましょう。

他人にスマホを触らせない

他人にスマホを貸す・他人がスマホを触れる状態で放置することは、非常に危険な行為です。

慣れた攻撃者であれば、ほんの数秒の操作で個人情報を盗み取るマルウェアをスマホに送り込めます。

スマホは普段から自分の管理下に置き、無闇に人に貸さないようにしてください。

定期的にバックアップをとっておく

いざスマホが乗っ取られた時、バックアップデータがあればスマホを迅速に初期化できます。

データ損失リスクを下げるためにも、普段からスマホデータのバックアップをとる癖をつけておくと良いでしょう。

スマホの動作が怪しい時に初期化・バックアップから復元をすれば、乗っ取り被害に遭った場合も損害を最小限に抑えられます。

データのバックアップは、スマホの乗っ取りなどのトラブル以外にスマホの故障や紛失時にも役立ちます。

まとめ

スマホが乗っ取られているかもしれないと感じた時には、この記事で紹介した方法を試してみてください。

乗っ取りの被害に遭っている可能性が高ければ、すぐにネットワークを切断してユーザー認証情報を変更するなどの対応をしてください。

スマホの乗っ取り被害は、問題に気がつくことが遅れるほど損失が大きくなる可能性があります。

普段からスマホの動作や不審な点がないかをチェックする癖をつけ、安心してスマホを使えるようになりましょう。

また、スマホの乗っ取り被害に遭わないための効果的な対策を知っておくことも大切です。

正しい方法でスマホを外部の攻撃から守り、安全な環境でスマホを活用してください。

よくあるご質問

スマホが「乗っ取られる」とはどういう状態?どんな被害があるの?
スマホ乗っ取りとは、外部の攻撃者に不正操作や監視をされる状態のことです。 不正アプリやフィッシング、偽Wi‑Fiなどを通じて侵入され、これにより以下のような被害が生じます。
  • 個人情報の流出(写真・メッセージ・連絡先など)
  • オンラインバンキング等の不正利用による金銭被害
  • 自分のアカウントからのスパム投稿やなりすまし送信
  • マルウェアの拡散、スマホ自体のロックや遠隔操作
こうした行為は不正アクセス行為に該当し、取り返しのつかない被害につながることもあります。
スマホが乗っ取られているかどうか、どのように見分けられる?
以下のような異常が見られたら、乗っ取りの可能性があります。
  • スマホの動作が異常に重い/勝手に再起動する
  • 本体が熱くなる • バッテリー消耗が急激に進む
  • 通信量や請求額がいつもより多い
  • 知らないアプリが勝手にインストールされている
  • GPS・カメラが勝手に起動されている
  • SNSやWebサービスで身に覚えのないログインや投稿がある
  • 怪しいポップアップや勝手な設定変更(検索エンジン等)が発生
これらの兆候はいずれも重要な警告サインです。

この記事の監修者

出張スマホ修理会社の株式会社GOREPAIR代表「森井」

株式会社GO REPAIR 代表 森井優介

5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したスマホリペアアカデミーの代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。