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iPhoneの電源が入らない場合はどうする?原因や応急処置と修理になるケースを徹底解説!
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iPhoneの電源が入らず困った経験をしたことがある人も多いはずです。
電源ボタンを押してもiPhoneが反応せず、故障を疑ってしまうのですが、原因によっては対応する余地があるので、まずは応急処置の方法を試してみるといいでしょう。
今回の記事では、iPhoneの電源が入らない原因と応急処置の方法を解説します。
iPhoneを修理に出す前に自分でも簡単にできることを試してみましょう。
Contents
iPhoneの電源が入らない原因としては主に以下の6点が挙げられます。
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
iPhone本体の故障ではなく、システムエラーで電源が入らないケースもあります。
例えば、アップデート後の不具合でiPhoneが正常に動作しないこともありますし、容量不足や高温・低温下での使用も原因として考えられます。
システムエラーが原因の場合、修理を依頼する前に自分で対処する余地があります。
iPhone本体は起動しているのに画面上に何も表示されず真っ暗なままになっているケースの場合、液晶部分が故障または不具合を起こしていると考えられます。
画面に傷やひび割れが入っていると、画面の液晶部分が故障して何も表示されなくなるため、いくら本体が動いていても何も映りません。
この場合、画面の修理を自分でするのは現実的ではないので、業者などに修理を依頼してください。
iPhoneには故障を防ぐために本体の温度が上がりすぎた時に、自動的に電源を落とす機能が備わっており、温度が下がるまで電源が入らなくなります。
本体の温度が上がる要因としては以下が考えられます。
物理的な要因で温度が上がることもありますし、使い方や本体の状態が関わっているケースもあります。
このような場合は温度が下がるまで使用を控えてください。
充電したと思っていても充電ケーブルや充電器に不具合が生じていると、正しく充電されておらず電源が入りません。
よくある不具合としては「ケーブルの断線」が挙げられますが、ACアダプター自体が故障している可能性も考えられます。
正しく充電が行われないと、いくらiPhoneを充電ケーブルに繋いでいても充電はゼロのままです。
iPhoneを充電する際は、画面右上の充電アイコンがキチンと反応しているかをチェックしてください。
iPhoneが水没して内部に水が侵入することで、基盤がショートして電源が入らなくなることもありますし、その他の故障によって電源が入らないケースがあります。
電源が入らなくなったときに、水没など故障の原因となる出来事があったかどうかを思い出してみてください。
また、本体が熱くなった際に保冷剤を当てたり、冷蔵庫に入れたりして冷やそうとすると、iPhone内部が結露して水没と同じ状態になって故障を招くので注意してください。
iPhoneを長く使っているとバッテリーが劣化して、正常に充電ができていなかったり、故障による不具合が生じたりします。
充電ケーブルを挿した際に、画面上には正しく充電できていると表示されているのに、電源が入らない場合にはバッテリー自体が不具合を起こしている可能性があります。
バッテリーの劣化が原因の場合は、パーツの交換を業者に依頼しましょう。
iPhoneの電源が入らない時はとりあえず以下の応急処置を試してみてください。
上記を試しても電源が入らない場合は修理を検討してください。
iPhoneを強制的に再起動することで、電源が入る可能性があります。
再起動の方法は機種によって以下のように異なります。
iPhone 8以降 | ①音量を上げるボタンを押して、すぐに話す ②音量を下げるボタンを押して、すぐに話す ③サイドボタンをApple ロゴが表示されるまで押し続ける(約10秒間) |
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iPhone 7/iPhone 7 Plus | サイドボタンと音量を下げるボタンをAppleロゴが表示されるまで同時に押し続ける(約10秒間) |
iPhone 6s 以前 | ホームボタンとサイドボタンまたはトップボタンをAppleロゴが表示されるまで同時に押し続ける(約10秒間) |
充電はできているのに電源が入らない場合は、上記の強制再起動でリカバリーできる可能性があります。
本体が熱くなって電源が入らないのであれば、冷めるまで放置しておけば大丈夫です。
直射日光を避けて温度が上がらない場所に置いておきましょう。
ただし、iPhoneをすぐに冷やそうとして、保冷剤を当てたり、冷蔵庫に入れたりするのはやめてください。
iPhoneを急激に冷やすと、内部に結露が生じて故障する原因となってしまうので注意してください。
無理に冷まそうとするのではなく、しばらくの時間使用を控えて本体を冷ますようにしましょう。
充電ができていないのが電源が入らない原因であれば、充電ケーブルを挿して充電するだけで電源は着きます。
しばらく充電をしてから電源を入れてみてください。
充電しても電源が入らない場合は、別の原因が考えられます。
システムエラーで電源が入らない場合は、iOSを再インストールすると直る可能性があります。
iOSを再インストールする手順は以下の通りです。
iOSの再インストールであれば、iPhone内に保存されたデータを削除することなく復旧できます。
何を試しても電源が入らない場合は、最終手段として初期化をしてください。
初期化をするとトラブルが解決できる可能性がありますが、データが全て消えるため日頃からバックアップを取っておくようにしましょう。
初期化の手順は以下の通りです。
初期化でもどうにもならない場合は修理を検討しましょう。
上記で解説した応急処置を試しても電源が入らない場合は、iPhoneが故障している可能性が高いので、修理を依頼するのがおすすめです。
ここではiPhoneを修理する際の選択肢を紹介します。
まず最初に考えられるのが、契約しているスマホ会社のサポートを利用する方法です。
端末補償などのオプションに入っているなら、安い修理費で対応してくれます。
加入しているスマホ会社の修理サポートや補償オプションがどうなっているかを確認してみてください。
Apple製品では「Apple Care」という補償サービスが提供されており、加入することで修理サービスを通常よりも安い費用で利用できます。
通常の修理費用よりもかなり安く依頼できるので、心配な方はApple Careへの加入をおすすめします。
ただし、Apple Careは商品購入時にしか加入できないので注意してください。
iPhoneの修理業者に依頼する選択肢もあります。
スマホ会社やApple公式に修理依頼をするよりも、修理スピードが早いですし、修理費用が安く済むのがメリットです。
ただし、非正規の修理店で依頼すると、Apple公式の修理サービスが受けられなくなったり、保証の適用外になったりするので注意してください。
古いiPhoneを使っていて電源が入らなくなっているなら、機種変更を検討した方がいいかもしれません。
修理をすればまだ使えるかもしれませんが、古いiPhoneだとアプリなども使いにくくなるので、定期的に機種変更をしておくのがおすすめです。
iPhoneの電源が入らないに関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。
iPhoneの電源が入らない時に行う修理の費用は、故障内容によっても異なります。
例えば、液晶の故障が原因で電源が入らない場合の修理費用は2万円〜5万円程度します。
その他では、バッテリーの交換にかかる費用は1万円〜2万円程度です。
故障内容以外では、iPhoneの機種やApple Careなどの補償サービスに加入しているかどうかでも修理費用が異なります。
iPhoneの寿命は3〜5年が目安と言われています。
大きなトラブルなく一般的な使い方をしているのであれば、3年以上は使い続けられると言われており、OSのアップデートやアプリなどへの対応を考慮すると5年で機種変更するのが推奨されています。
電源は入るけど画面にリンゴマークが表示されたままフリーズして、そのまま先に進めなくなる「リンゴループ」と呼ばれる現象が起きることもあります。
リンゴループも「iPhoneの電源が入らない原因」で紹介したのと同じような原因で生じるのですが、対処方法についても共通しています。
強制的な再起動やiOSの再インストール、初期化などを試して状態を確認してみてください。
応急処置を試しても元に戻らない場合は、修理を依頼しましょう。
iPhoneの電源が入らないときの原因や対処法を解説しました。
電源が入らないと故障したと焦ってしまいますが、意外に何気ないことが原因であることも少なくありません。
冷静に応急処置を1つ1つ試して原因を特定するのがポイントで、それでも解決しない場合は修理を依頼するようにしてください。
今回の記事を参考にして、iPhoneの電源が入らないトラブルを解決しましょう。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペア設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。