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Galaxyスマホを水没させた時の対処法とは?防水・防塵性能について

Galaxyスマホを水没させた時の対処法とは?防水・防塵性能について

「Galaxyスマホを水没させてしまったときは、どのように対処すればいいのだろうか?」

「水没させたときにやってはいけない行為が知りたい」

このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか?

せっかくの防水機能付きスマホでも、使い方を誤ると故障の原因になることがあります。

本記事では、防水・防塵性能の概要やGalaxyスマホが水没したときの正しい対処法、NG行為について詳しく解説します。

Galaxyが水没してしまったときに焦らないためにも、ぜひ参考にしみてください。

防水・防塵性能を示すIPコードとは?

スマートフォンのスペック表で目にする「IP68」や「IPX8」という表記は、国際電気標準会議(IEC)が2003年に定めた「International Protection(IP)コード」と呼ばれる規格です。

IPコードは2つの数字で構成され、1つ目が防塵性能(0〜6級)、2つ目が防水性能(0〜8級)を示します。

数字が大きいほど、より高い保護性能があることを表しています。

例えば「IP68」の場合、「6」は最高レベルの防塵性能を、「8」は高い防水性能を意味しているのです。

また、防水・防塵のどちらか一方の性能のみを示す場合は、もう片方を「X」で表記します。

「IPX8」なら防水性能のみを、「IP6X」なら防塵性能のみを示しています。

IPコードはスマートフォンに限らず、アウトドア用品や屋外設置の電気機器など、さまざまな製品に用いられている国際的な保護規格です。

Galaxyが水没したときの対処法

Galaxyが水没したときの対処法

Galaxyスマホが水没してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?

具体的な対処法は以下の通りです。

  • デバイスの電源を落とす
  • 水分を取り除く
  • 自然乾燥させる

1.デバイスの電源を落とす

水没してしまったGalaxyスマホへの対処として、まずはすぐに電源をオフにすることが重要です。

電源が入ったまま放置すると、内部基板に深刻なダメージを与えたり、金属部分が腐食したりする恐れがあります。

もし、古いモデルなどでバッテリーが取り外し可能な場合は、速やかにケースを外してバッテリーを取り出しましょう。

同時にSIMカードやmicroSDカードなども取り外し、それぞれ別々に乾燥させることをおすすめします。

新しいGalaxyモデルはバッテリーを取り外しできない一体型が主流ですが、この場合は音量ダウンキーとサイドキーを同時に3秒〜4秒間長押しすることで、電源をオフにできます。

水没時は慌ててしまいがちですが、まずは落ち着いて電源オフを最優先に考えることが、スマホを救う第一歩です。

2.水分を取り除く

電源をオフにしたら、次は水分の除去作業に移ります。

まずは清潔な乾いた布やタオルで、本体の表面に付いている水滴を優しく拭き取りましょう。

特に注意すべきなのが、充電ポートやイヤホンジャック、スピーカー部分です。

これらの開口部は水が溜まりやすく、放置すると内部腐食の原因となります。

細めの綿棒を使って、水分を丁寧に取り除いていきましょう。

SIMカードやmicroSDカードにも水が入り込んでいる場合があるため、カードを取り出し、スロット周辺の水分も丁寧に除去するようにしてください。

3.自然乾燥させる

水分を拭き取った後は、自然乾燥のプロセスに入ります。

自然乾燥の基本は、風通しの良い日陰に端末を置くことです。

扇風機やサーキュレーターの冷風を当てることで、乾燥をサポートできます。

ただし、風を強く当てすぎると水が内部に押し込まれる恐れがあるので、優しい風量に設定しましょう。

ここで注意したいのが、「早く乾かしたい」という気持ちからドライヤーを使用することです。

熱風は端末内部の電子部品にダメージを与える可能性が高く、最悪の場合、修理不可能になってしまいます。

自然乾燥の間は電源を入れたり充電したりせず、じっくりと乾燥させることが大切です。

また、完全に乾いたように見えても水分が内部に残っている可能性があるため、可能であれば修理店での点検をおすすめします。

Galaxyを水没させたときのNG行為

Galaxyを水没させたときのNG行為

Galaxyを水没させてしまったときに、やってはいけない行為を3つ紹介します。

  • スマホの電源を入れる・充電する
  • デバイスを振る
  • ドライヤーで温める

スマホの電源を入れる・充電する

スマートフォンが水没した直後は、「まだ動くかどうか確認したい」という気持ちが強くなりますが、スマホの電源を入れたり、充電したりしないでください。

水没したスマートフォンの内部には、目に見えない水分が残っています。

この状態で電源を入れたり充電したりすると、電気が通ることで内部の基板がショートし、最悪の場合修理不可能な状態になるでしょう。

また、水没時に電源が入っている状態であれば、たとえ普段通りに動いているように見えても、すぐに電源をオフにすることが重要です。

その後、24時間以上の十分な乾燥期間を設けてから、専門店で点検してもらいましょう。

デバイスを振る

スマートフォンが水没した際、多くの人が思わず取ってしまう行動のひとつが「振って水を出そうとする」という方法です。

スマートフォンを振ることで、まだ水が達していない電子部品にまで水が広がったり、水分がより奥まで入ったりしてしまう恐れがあります。

デバイスを振ることによって一時的に水が出てくるようにも思えますが、水没時は焦らず丁寧に水分を拭き取るようにしましょう。

ドライヤーで温める

水没したスマートフォンを早く乾かそうとドライヤーを使用することは、避けるべき行為のひとつです。

ドライヤーの温風を直接当てることによって、スマートフォン内部の基盤が大きなダメージを受ける恐れがあります。

また、ドライヤーの冷風モードであっても、風圧で内部の水が乾いている場所にまで広がったり、防水パッキンの隙間に水が押し込まれたりすることがあります。

スマートフォンの乾燥は、自然な風通しに任せることが最も安全で確実な方法です。

まとめ

ここまで、IPコードの概要やGakaxyスマホが水没した際の対処法、NG行為について解説しました。

Galaxyスマホが水没してしまった場合、まずは落ち着いて適切な対処をすることが重要です。

最初に電源をオフにし、清潔な布で水分を丁寧に拭き取りましょう。

その後、風通しの良い日陰でじっくりと自然乾燥させることが大切です。

完全に乾燥した後は、できるだけ早く専門店での点検をおすすめします。

適切な対処と点検によって、大切なスマートフォンを長く使い続けられるでしょう。

この記事の監修者

出張スマホ修理会社の株式会社GOREPAIR代表「森井」

株式会社GO REPAIR 代表 森井優介

5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。