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iPadが充電できない原因とは?対処法や修理の費用相場について

iPadが充電できない原因とは?対処法や修理の費用相場について

iPadを充電したいのに、うまく充電ができなかったことはありませんか?

せっかく便利なiPadでも、充電ができないと使い物にならないので困りますよね。

この記事では、iPadが充電できない原因や対処法、修理費用の相場について詳しく解説します。

iPadが充電できずにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

iPadが充電できない原因5選

ここでは、iPadが充電できない原因として以下の5つについて解説します。

  • 充電器またはケーブルが故障している
  • MFi認証のない充電器を使用している
  • バッテリーが劣化している
  • iPadが高温または低温の状態である
  • iPadのOSに不具合が発生している

それでは順番に見ていきましょう。

充電器またはケーブルが故障している

充電ケーブルやアダプターが故障していることで、充電がうまくいかない可能性があります。

充電ケーブルやアダプターは消耗品であるため、長年使用することで劣化していくのです。

例えば、コネクターやコネクターの根元部分は、無理に引っ張ったり折り曲げたりして過度な負担をかけることで、断線する恐れがあります。

断線した状態で使用を続けると、感電や発火を起こす恐れがあるため、すぐに対処しましょう。

また、外見から問題がなさそうでも内部で断線していることもあります。

iPadの充電がうまくできなくなったときは、新しい充電ケーブルの使用を検討しましょう。

MFi認証のない充電器を使用している

MFi認証のない純正品以外の充電器を使用している場合、充電ができない恐れもあります。

MFi認証とは「Made For iPhone/iPad/iPod」の略称で、Apple社が定めた性能基準を満たした製品のことを指します。

【参照】Apple社公式ホームページ

純正品と比較して格安に販売されている充電ケーブルやアダプターは、MFi認証されていないことが多いため、iPad自体がアクセサリとして許可しない恐れがあります。

ケーブルの故障ではなく、Appleの認証を受けていない商品を使用していることが充電できない理由かもしれません。

もし充電ができなくなったときに、近くに純正の充電ケーブルやアダプターを持っているのであれば、そちらで充電してみることをおすすめします。

バッテリーが劣化している

iPadに内蔵されているバッテリーが劣化していると、充電できなくなる可能性があります。

バッテリーは消耗品であるため、長いあいだ使用することで劣化し、最大容量が減少していきます。

充電器から送られる電気に問題がなくても、バッテリーの最大容量が極端に減少することで、充電できなくなる恐れがあるのです。

現在の最大容量を確認したい場合、2024年5月15日に発売されたiPad Air(M2)モデルとiPad Pro(M4)モデルは、こちらの方法で確認可能です。

ただし、そのほかのモデルでは端末での確認はできないので、Appleにチャットで問い合わせる必要があります。

気になる方は、Appleの公式ホームページからチャットにて最大容量を確認してみてください。

iPadが高温または低温の状態である

iPadが高温もしくは低温である場合、一時的に充電されない可能性があります。

iPadは、周囲の温度が0℃〜35℃の場所で正常に動くように設定されています。

これよりも高温状態になると、以下のような現象が起こる恐れもあるのです。

  • 充電が停止される
  • 画面が暗くなる
  • 一部のアプリが閉じる

【参照】Apple社公式ホームページ

高温になった場合は、直射日光を避けた場所に保管したり、充電しながらの使用を避けたりすることで正常の温度に戻ります。

また、iPadが低温の状態でも充電できなくなる恐れがあります。

iPadには「リチウムイオン電池」が使われており、電池内で化学反応を起こすことで発電する仕組みです。

温度が低くなることで化学反応が起こりにくくなるため、充電しにくい状態になるのです。

低温で充電できない場合は、ポケットやバッグの中でしばらく保管しておくと充電できる可能性があります。

iPadのOSに不具合が発生している

iPadのOSであるiOSの不具合で、充電できないことが稀にあります。

最新のバージョンでない場合は、すぐにでもアップデートするようにしましょう。

OSのバージョンアップには、単に機能を追加するだけでなく、現状発生しているシステムのバグ修正をするという意味合いもあります。

バージョンのアップデートは、「設定」「一般」「ソフトウェアアップデート」の順番で確認できます。

最新バージョンで充電ができていない場合、原因はほかの部分にある可能性が非常に高いです。

iPadが充電できないときに試したい対処法

iPadが充電できないときに試したい対処法

ここからは、iPadが充電できないときにぜひ試してほしい方法について紹介します。

具体的な対処法は以下の3点です。

  • 別の充電器を使用する
  • iPadの充電口を掃除する
  • iPadを再起動する

別の充電器を使用する

充電ケーブルやアダプターに明らかな破損や断線がある場合は、すぐに別の充電器を使うようにしてください。

外見で破損部分が見られなくても、内側が故障している可能性もあります。

充電できなくなったら、まずは別の充電器で充電できるかどうか試してみてください。

このとき、ケーブルや充電器はAppleの純正品か、MFi認証されているものを使用してください。

もし別のケーブルでもうまく充電できない場合は、他の部分が原因の可能性が高いです。

iPadの充電口を掃除する

うまく充電ができない場合は、挿し込まれる側の充電口を掃除してみましょう。

iPadに限らず、電子機器を長年使用しているとあらゆる部分に汚れが付着します。

充電口に異物やゴミが溜まってしまうと、接触不良となりうまく充電できない恐れがあります。

掃除には、100円ショップで販売している細めの綿棒や、爪楊枝をティッシュで包んだものを使用すると良いでしょう。

ただし、掃除する際に水を使うことはやめましょう。

充電口の端子が水に触れることで錆の原因になってしまい、今よりも接触不良を起こす恐れがあります。

また、掃除をする前には、iPadの電源は切っておくようにしてください。

iPadを再起動する

充電をしても端末が反応しない場合、iPadを強制的に再起動することで、不具合が解消されることもあります。

強制再起動は通常の再起動とは異なり、アプリやシステムの終了手順を通さずに電源を落とします。

保存されていないデータが失われる恐れもあるので十分に注意してください。

ホームボタンがあるiPadの再起動手順は以下の通りです。

  1. 電源ボタンとホームボタンを同時に長押しします
  2. りんごのロゴが現れたら、ボタンから手を離してください

その他モデルの強制再起動手順は以下の通りです。

  1. 音量を「上げる」ボタンを押してすばやく離します
  2. 音量を「下げる」ボタンを押してすばやく離します
  3. 電源ボタンを長押ししてください
  4. りんごのロゴが現れたら、ボタンから手を離しましょう

【参照】Apple社公式ホームページ

強制再起動は、やむを得ない場合にのみ行うようにしてください。

充電できなくなったiPadの修理費用

充電できなくなったiPadの修理費用

ここからは、修理に出す際の費用について3つのポイントで解説していきます。

  • バッテリーの交換費用
  • コネクターの修理費用
  • 基盤の修理費用

修理費用については、Appleの公式サポートとスマホ・タブレットの修理専門店であるゴーリペアの料金を比較しました。

バッテリーの交換費用

依頼先ごとのバッテリー交換費用は以下の通りです。

モデルApple(AppleCare+あり)Apple(AppleCare+なし)ゴーペリア
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)無料 ※バッテリーの最大容量が80%未満の場合のみ30,800円27,500円
iPad Air(第4世代)20,800円18,900円
iPad mini(第6世代)20,800円19,100円  
iPad(第10世代)20,800円20,200円
※表示は税込価格・2024年10月時点での価格・【参考】iPadの修理サービス

バッテリー本体やバッテリー交換に必要な道具は、通販サイトで購入することが可能です。

YouTubeやサイトを見れば、具体的な手順を解説している動画もあります。

ただし、自分でバッテリーを交換した場合、iPadが壊れる恐れもあるという点は十分注意しましょう。

バッテリーの交換に関して知識があまりない方は、Appleの正規店もしくはタブレットの修理専門店で行うことをおすすめします。

コネクターの修理費用

依頼先ごとのコネクター修理費用は以下の通りです。

モデルApple(AppleCare+あり)Apple(AppleCare+なし)ゴーペリア
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)4,400円128,800円15,400円
iPad Air(第4世代)70,800円20,600円
iPad mini(第6世代)57,800円21,600円  
iPad(第10世代)51,800円25,600円
※表示は税込価格・2024年10月時点での価格・【参考】iPadの修理サービス

AppleでのiPad修理メニューには、「画面のひび割れ(前面のみ)」「バッテリー」「その他の損傷」が存在し、コネクターの修理はその他の損傷に該当します。

その他の損傷の場合、基本的には「整備品」との交換対応となります。

整備品とは、故障により回収された機器をリサイクル・修理することで使えるようにしたものです。

AppleCare+に加入している場合はAppleで修理依頼し、それ以外の場合は修理専門店への依頼がおすすめです。

基盤の修理費用

依頼先ごとの基盤修理費用は以下の通りです。

モデルApple(AppleCare+あり)Apple(AppleCare+なし)ゴーペリア(お預かりのみ)
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)4,400円128,800円40,200円
iPad Air(第4世代)70,800円35,800円
iPad mini(第6世代)57,800円38,000円  
iPad(第10世代)51,800円40,200円
※表示は税込価格・2024年10月時点での価格・【参考】iPadの修理サービス

基盤の修理に関しても、Appleでの対応は整備品との交換対応となります。

AppleCareに加入していない場合は、修理専門店に依頼する方がお得に利用することができます。

まとめ

ここまでiPadが充電できない原因や対処法、iPadの修理費用について解説しました。

iPadが充電できなくなる原因はさまざまで、ケーブルやアダプターが原因のこともあれば、iPad本体の不具合である可能性もあります。

大事なデータが入っている機器のため、対処法を試してみても改善されない場合は、プロにお願いすることをおすすめします。

AppleCare+に加入している場合はそちらの利用が良いかもしれませんが、即日対応してもらいたい場合は、修理専門店の利用も検討してみましょう。

よくあるご質問

iPadが充電できなくなった場合の対処法は?
①充電器やケーブル、充電ポートの状態を確認する ②充電器をつなぎ直す ③別の充電器を試す ④起動アプリを終了する ⑤再起動する ⑥ソフトウェアバージョンを確認する(古い場合はアップデートを行う) ⑦初期化する(バックアップを取った上で)

この記事の監修者

出張スマホ修理会社の株式会社GOREPAIR代表「森井」

株式会社GO REPAIR 代表 森井優介

5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペア設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。