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スマホ保険でバッテリー交換はできるの?保険の種類やそれぞれの特徴について
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スマホは現代社会において欠かせないツールで、その重要性は年々増加しています。
そんなスマホにとって重要なバッテリーの劣化は避けられない問題です。
バッテリーが劣化すると交換が必要になりますが、保険を利用して交換ができるのでしょうか。
ここでは、バッテリー交換が保険の補償範囲なのか、スマホ補償にはどんな種類があるのか、について解説していきます。
保険への加入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
スマホの故障時や紛失時にかかる費用を補償してくれるスマホ補償というものが存在します。
急なトラブルに備えて加入している人が多いですが、これらの補償について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、主な3種類を解説していきます。
補償タイプ | カバー範囲 | 費用 | 適用条件 |
---|---|---|---|
メーカー保証 | 製造上の欠陥や故障 | 無料 *通常1年 | 購入時に自動適用 |
端末補償 | 落下・水濡れなどの事故もカバー | 有料 *費用はキャリアによって異なる | オプションとして加入する |
スマホ補償 | 故障・破損・盗難・紛失などもカバー *種類によって異なる | 有料 *種類によって異なる | 保険会社による加入が必要 |
メーカー補償とは、購入時にメーカーが提供している無償の補償サービスです。
一般的に購入から1年は無償で修理を受けられますが、その期間や補償範囲はメーカーによって異なります。
過失による損傷(落下・水濡れなど)が補償範囲外であることが多いです。
<主なメーカー補償>
Apple care+
端末補償とは、キャリアや販売店が提供しているサービスで、月額料金を支払うことで故障時の修理費用が補償されます。
端末補償の特典は、メーカー補償ではカバーしきれない過失による損傷(落下や水濡れ)も適用範囲であることです。
ただし、月額料金が発生し、修理時には自己負担金が必要なことが多いので、利用の頻度やリスクを考慮して加入を検討しましょう。
<主な端末補償>
キャリア | 端末保証 |
---|---|
docomo | smartあんしん補償 |
au | 故障紛失サポート |
softbank | あんしん保証パック |
楽天モバイル | スマホ交換保証プラス |
スマホ保険とは、保険会社が提供している補償サービスで、故障・破損だけでなく盗難や紛失にも対応していることが多いという特徴があります。
スマホ保険は数多くの保険会社が提供しており、それによって内容が異なるので、ご自身の予算・目的・ライフスタイルに合ったタイプを選ぶようにしましょう。
スマホ補償には大きく分けると3種類ありますが、長期的な目線で考えると保険への加入がおすすめです。
ここでは、保険への加入をおすすめしたい理由を解説していきます。
補償には3種類ありますが、一番補償範囲が広いのが保険です。
ユーザー補償では補償されない落下や水濡れ、端末補償では補償されない盗難や紛失も補償範囲に含まれていることが多いです。
できるだけ保護範囲が広い補償に加入したい人は保険を検討しましょう。
スマホ端末の値段が年々値上がりしており、それに伴って修理費用も高額になってきています。
よくある簡単な故障であっても、修理に数万円かかることは珍しくありません。
補償に入っていなければ、一気に数万円という高額な修理費用が必要になりますが、保険に加入していれば自己負担金を支払うだけで修理することができます。
一部の保険には加入者が保有している他の端末にも補償が付けられるプランがあります。
一つの保険でタブレットやパソコンやゲーム機などの複数の端末の補償がついているのは、大変経済的です。
答えはNOです。
ほとんどの保険でバッテリー交換はできません。
そのため、バッテリーに不具合が起こった場合は、自費で交換する必要があります。
バッテリーの不具合はよくあるトラブルにも関わらず、交換保証がついていないのはなぜなのでしょうか。
ここでは、バッテリー交換保証が付いていない理由を解説していきます。
基本的に保険は事故・盗難・紛失などのトラブルが原因の故障を対象にしています。
バッテリーが経年劣化によって不具合が起こるのは、自然現象なので保険の対象になりません。
ただし、保険の種類によってはバッテリー交換も補償してくれる場合があります。
保険の補償は基本的にユーザーの過失によるトラブルを対象としています。
そのため、通常の使用によって起こる劣化や性能低下は保証範囲外になることが多いです。
バッテリー劣化は通常の使用によって起こる性能低下なので、対象外になります。
スマホ保険の補償対象外となるトラブルはバッテリー交換以外にもいくつかあります。
例えば、画面のひび割れや端末の変色も経年劣化の症状とみなされて、補償範囲外となることがあるので、注意が必要です。
ここでは、保険でカバーできることが多い主なスマホトラブルを解説していきます。
スマホ保険で補償される修理費用は保険の種類によって異なりますが、一般的に以下のような原因で起こった故障は保険適用になることが多いです。
スマホの故障の原因として多い、落下や水濡れによる故障は保険の補償範囲内です。
このようなミスによる故障はメーカー補償では補償範囲外となりますが、端末補償では補償範囲内となる場合が多いです。
ただし、経年劣化による故障や使用に問題がない小さな傷などは補償対象外となることがあります。
スマホを盗まれたり、落としてしまったりした時に必要な買い替え費用をカバーできる保険が増えています。
最近は端末の値段が値上がりしており、急に買い替えるのは難しいという人も多いので、もしもの時のための保険に入っておくと安心です。
スマホが故障してデータが消えてしまった時はデータ復旧作業が必要ですが、この作業にかかる費用を補償してくれる保険もあります。
もしも大切なデータが消えてしまったとしても、データ復旧にかかる費用が補償範囲内であれば安心して修理に出すことができます。
では、もしもバッテリー交換が必要になった場合は、どこで交換すれば良いのでしょうか。
ここでは、バッテリー交換ができる主な場所とそれぞれの特徴を解説していきます。
メーカーとは、Apple、シャープ、SAMSUNG、Googleなどです。
購入してから1年以内のバッテリー交換は無料でできますが、保証期間後は有料になります。
費用については各メーカーに問い合わせましょう。
キャリアとは、docomo・softbank・auなどで、スマホを購入したところで修理を依頼することができます。
修理方法は、預かり修理・配送による修理を行っていることが多いです。
キャリア名 | バッテリー交換にかかる費用 | 修理期間 |
---|---|---|
docomo | 補償あり:3,300円~5,500円 補償なし:9,000円以上 | 店舗修理:即日~ オンライン:1~2週間 |
softbank | 補償あり:上限3,300円 補償なし:一律8,250円 | 店舗修理:即日~ オンライン:1~10日 |
au | 補償あり:上限5,500円 補償なし:修理時に確認する | 店舗修理:即日~ オンライン:1~2週間 |
キャリアの端末補償に加入している場合は、3,300円~5,500円でバッテリー交換ができますが、端末補償に加入していない場合は、10,000円程度で交換可能です。
また、修理方法は店舗またはオンラインがありますが、店舗での修理の方が早い可能性があります(バッテリーの在庫や故障の程度による)。
修理店とは、スマホ修理店のことで最近は駅前やモールなど便利な場所に店舗を構えているところも増えています。
修理店でのバッテリー交換は、基本的に費用が安く、修理期間も短いことが多いです。
ただし、一度修理店で修理をすると、メーカーやキャリアが実施している下取りサービスに出せなくなることも多いということは知っておきましょう。
最近は、インターネットなどでバッテリーが購入できることもあり、自分でバッテリー交換をする人もいます。
確かに時間や手間がかからないという良さがありますが、インターネットでは粗悪品が出回っていることもあるので、あまりおすすめできません。
できるだけメーカー・キャリア・修理店で交換をしましょう。
スマホ保険には数多くの利点がありますが、ここでは主なメリット5つを解説していきます。
スマホが壊れた際に必要となる修理費用は高額になることが多いですが、保険に加入していればその費用を大幅に軽減できます。
もしも、スマホを落としたり、水没させたりして故障してしまっても、出費を抑えることができて安心です。
多くのスマホ保険は月々数百円から利用できるプランを用意しているため、利用者にとって大きな負担となりません。
低コストでありながら、高い修理費用や買い替え費用に備えることができるので、ユーザーにとってはかなりありがたいサービスです。
もしもの時のための備えがあると、人は安心して生活することができます。
通学中にスマホを落としてしまったり、雨に濡れてしまったりしても修理費用をカバーしてくれると思うと、安心して利用できるでしょう。
このように毎日の生活に安心感をもたらしてくれるのも、保険の大きな利点と言えます。
保険の中には、一つの契約で複数の端末を補償するプランが存在します。
このようなプランを選択すれば、家族で使っているタブレットやゲーム機なども一括で補償されるので安心です。
端末ごとに保険に加入していたら管理も面倒ですが、全てを一括で管理できれば手続きもスムーズにできます。
多くの保険会社が多様なサービスを提供してくれているので、ユーザーのニーズに合った選択が可能です。
基本的な補償から盗難・紛失に特化したプラン、海外旅行中の事故に対応するプランデータ復旧サービスに特化したプランなどあらゆるプランがあるので、使用環境やリスクに応じて最適な保険を選ぶことができます。
ご自身のライフスタイルや目的に合った保険を選びましょう。
スマホ保険には数多くのデメリットがありますが、ここでは主なデメリット4つを解説していきます
スマホ保険は一部の事故や故障に対してのみ補償してくれます。
例えば、水濡れや落下による故障はカバーされることが多いですが、バッテリーの劣化やソフトウェアのトラブルのような自然故障はカバーされることが少ないです。
保険の内容によって補償範囲が異なるので、契約前にしっかりと確認しましょう。
多くの保険では補償を受ける際に自己負担金が必要になります。
この金額は保険の種類や契約の条件によって異なりますが、修理や交換にかかる費用の一部を負担しなければなりません。
契約前に自己負担金の金額や条件などをしっかりと確認しておきましょう。
スマホ保険の多くはインターネット経由で契約する必要があります。
もちろん補償を受けるための利用手続きもインターネット経由で各自行わなければなりません。
インターネットでの手続きや契約に慣れている人であれば簡単な手続きですが、不慣れな場合は時間がかかることがあります。
当たり前ですが、保険に加入した場合は保険料を支払わなければなりません。
月払い、年払いで利用可能な保険が多いですが、一般的には月払いを選択する人が多いです。
月々数百円という少額ですが、多少費用がかかるということを知っておきましょう。
バッテリー寿命は約2年だと言われています。
充電回数にすると300回~500回で充電すると性能が低下してくることが多いです。
バッテリーは経年劣化していくものなので、充電回数が増えればその分寿命も短くなっていきます。
適切な充電管理と使用環境を保つように心がけましょう。
バッテリーは普段どのような使い方をしているかによって寿命が変わってきます。
ここでは、バッテリー寿命を延ばすことができる方法をいくつか解説していきます。
バッテリーは急激な温度変化に弱いという特徴があります。
特に高温や低温の環境はバッテリーの劣化を早めるので注意しましょう。
夏は直射日光に当たる場所や車の中など高温になる場所、冬はスマホが凍ってしまうような場所に長時間置いておかないことが重要です。
バッテリーが100%になった後も充電器につなぎ続けていると、過充電になりバッテリーに負荷がかかってしまいます。
このような行動はバッテリーの劣化を早めてしまうため控えましょう。
充電が100%になったら勝手に充電器の電源を切れる機能が付いている充電器があるので、充電器を外すのを忘れがちの人はこのような商品を使うのがおすすめです。
多くのスマホには省エネモードやバッテリーセーブモードというバッテリーの消耗を少なくするためのモードが搭載されています。
これらの設定を有効にすると、画面の明るさを調節したり、バックグラウンドで作動しているアプリの活動を制限したりしてくれるので、バッテリーの消耗を抑えることが可能です。
必要のないアプリは機能をオフにしておくことが大切です。
バックグラウンドで自動的に起動しているアプリの中に、使っていないアプリがないかどうか、普段からチェックする癖をつけておくことが大切です。
GPS・Wi-Fi・Bluetoothなども使っていない時はオフにしておきましょう。
スマホのバッテリーは劣化していくため、ある程度のタイミングで交換が必要ですが、一体どのようなタイミングで交換すれば良いでしょうか。
バッテリー交換の目安を紹介していきます。
充電したばかりなのにすぐに充電がなくなるのはバッテリーの劣化が進んでいるサインです。
長期間使用しているとバッテリーが劣化し、フル充電の状態でも使用できる時間が短くなってきます。
充電回数が増えるほど劣化は進むので、バッテリーの持ちが顕著に悪化した場合は、交換を検討しましょう。
バッテリーが劣化してくると充電に時間がかかるようになります。
正常な状態であれば一定の速度で充電が進みますが、劣化すると効率が劣化し、なかなか充電ができなくなります。
ただし、この問題は充電器やケーブル、接触不良などが原因で起こることもあるので、他のケーブルで充電したり、端末の点検をしたりしてバッテリー以外に原因がないか点検することも重要です。
充電している時に端末が熱くなっている場合は、バッテリーが劣化してきている可能性があります。
通常、端末を使っている時に多少熱くなることはありますが、異常に高温になることはありません。
特に、充電中や負荷が高いアプリを使用している際に熱を帯びている場合は、バッテリーが劣化している、もしくは故障している可能性があります。
バッテリー残量がまだ残っているにも関わらず急に電源が切れる場合は、バッテリーが劣化してきている可能性があります。
突然シャットダウンすることが増えてきたと感じたら一度点検を依頼しましょう。
バッテリーが劣化してくると膨張することがあります。
この状態を放置するといずれ爆発や発火する可能性があるので、早めに点検や修理を依頼しましょう。
スマホ保険に加入したいけれど、種類が多すぎてどれに加入すればよいか分からない、という声をよく耳にします。
そこで、私がおすすめしたい「さくら損害保険株式会社」の保険を紹介します。
もしものトラブルに備えて大切なスマホを守りたいという方におすすめです。
保険名 | 通信端末修理費用保険 |
---|---|
会社名 | さくら損害保険株式会社 |
保険料 | 700円/月 |
対象端末 | スマホ タブレット ノートPC モバイルゲーム機 など |
保険金 | 【修理可能】 最大10万円 【修理不可・盗難】 新しい端末購入価格の50%(最大5万円) 【申請回数】 年1回(1台まで) 【免責金額】 3,000円 |
電話番号 | 0120-982-267 ※10時~19時(年末年始除く) |
スマホのバッテリー交換はスマホ保険でできないことが多いです。
その理由は、バッテリーの劣化は避けられない自然現象だからです。
保険の保護範囲になるトラブルは、落とした・水に濡れたなどのミスによる故障がメインとなります。
バッテリーは使い方によって寿命が変わってくるので、バッテリーに優しい使い方をして、長く丁寧に使っていきましょう。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。