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スマホが起動しない原因とは?電源がつかない時の対処法について
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大半の方にとってスマホが生活の必需品になった現代では、スマホの不具合は大きな問題だと考える方が多いです。
そのため、スマホの電源がつかない状態になってしまった方は、すぐに問題を解決する必要があります。
今回の記事では、スマホが起動できない原因や適切な対処法について詳しく解説します。
スマホの電源がつかずに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
スマホの電源が入らない原因には、次のようなものがあります。
自分のスマホの状態を確認し、原因を特定してみてください。
電力がないスマホは何をしても起動できません。
自分では充電できているつもりでも、ケーブルの不具合や故障により充電できないままスマホの充電が尽きてしまう可能性があります。
スマホの電源がつかない時には、最初に充電不足を疑ってみてください。
充電不足の問題は、正しい充電によりすぐ解決できます。
スマホを動かしているOSまたはインストール済みのアプリの不具合により、スマホが起動しなくなるケースもあります。
特にOSをバージョンアップした直後は、不具合が発生しやすいタイミングだと言えるでしょう。
また、OSやアプリをアップデートせずに長期間古いバージョンのまま放置する場合も、スマホの動作に問題が起こりやすくなります。
スマホに電源はつくものの、ロゴが出たり消えたりする・立ち上げ画面で固まる不具合は、ソフトウェアの問題である可能性が考えられます。
スマホが衝撃や水没などの原因で損傷していると、電源がつかなくなります。
スマホの故障は、スマホを高い場所から落下させた・濡らしてしまった後に時間差で症状が現れるケースが多いです。
特に水没は、電子機器にとって重大な問題です。
水の中にスマホを落としていなくても、湿気・結露・雨による水濡れなどが原因で基盤がショートする可能性があるでしょう。
バッテリーの劣化が進むと、スマホの電源が入りにくくなります。スマホのバッテリーは消耗品であり、2年程度で寿命を迎えるのです。
次の項目に該当する症状が出ているスマホは、バッテリーが原因で電源が入らなくなる可能性があると言えるでしょう。
スマホの使用状況によっては2年の寿命よりも早く、バッテリーが劣化してしまいます。
スマホのCPUは熱を察知する機能が搭載されており、スマホの熱が上がり過ぎる「熱暴走」が起こると、スマホの電源を落として問題を解決しようと働きます。
スマホが熱くなる原因は、以下を参考にしてください。
スマホの熱暴走を予防するためには、スマホの温度が上がってきたら使用を中止する・電源を落とす・複数のアプリを開き過ぎないなどの対応が効果的です。
スマホの電源がつかない時には、次のような対処法を試してみてください。問題の原因が明らかな場合は、その問題を解決しましょう。
まずは、充電不足の可能性を考えてスマホを充電してみましょう。
この際、数分の充電ではスマホが立ち上がらないケースが多いため、最低でも1時間はしっかり充電することが大切です。
また、1時間以上充電ケーブルにスマホを繋いでも電源がつかない場合には、充電ケーブルを交換してみてください。
ケーブルの不具合により、充電ができなくなっている可能性があるのです。
スマホの液晶を保護するための保護フィルムが、スマホのセンサーに反応してしまっているケースもあります。
液晶保護フィルムを剥がしてみて、スマホの動作を確認しましょう。
スマホの本体が熱くなっている場合には、スマホの充電を中止する・カバーを外してスマホの温度を下げます。
より放熱しやすいように背面を上にしてスマホを置き、しばらく放置してください。
普段からスマホが熱くなった時には、スマホを休ませるようにすることが大切です。
【合わせて読みたい記事】
SIMカードスロットの問題でスマホが起動できない可能性を考え、SIMカードを挿し直してみましょう。
また、埃やゴミが確認できる際には、カードスロット自体を丁寧に掃除してください。
SIMカードスロットの金属が錆びている場合は、修理業者に依頼するべきです。
スマホのストレージがいっぱいになると、スマホの動作に問題が起こることがあります。
具体的には、ストレージの空き容量が10%未満の方は、空き容量を増やした方が良いでしょう。
スマホのストレージを増やすためには、「手動で不要なアプリやファイルを削除する」・「ジャンクファイルや使用していないアプリを削除する機能を搭載したアプリを活用する」2つの手段が存在します。
ダウンロード後にスマホの不具合が増えたアプリは、不具合の原因になっている可能性があります。
一度アプリをアンインストールしてみて、スマホの動作が改善するか確認してみましょう。
強制的に再起動をすることで、スマホの電源が入る場合もあります。
強制再起動の方法は、スマホの種類により異なるため、以下を参考にしてください。
【iPhoneの場合】
【Android:AQUOSの場合】
【Android:Galaxyの場合】
セーフモードとは、スマホを購入時の状態に近い環境で起動させる機能を指します。
具体的には、初期段階でインストールされていなかったアプリを一時的に無効化してアプリによる不具合を抑えた上でスマホを起動させるのです。
セーフモードは問題の解決にはつながりませんが、不具合の原因特定に役立ちますセーフモードが立ち上がらない場合は、本体故障の可能性が高くなるでしょう。
セーフモードの起動方法はスマホの機種により異なるため、以下を参考にしてください。
【iPhoneの場合】
【Android:AQUOSの場合】
【Android:Galaxyの場合】
スマホの初期化は最終手段だと考えてください。スマホを購入時の状態に戻して問題を解決します。
初期化を実行するとスマホ内に保存されたデータは全て消えてしまうため、注意が必要です。
スマホの初期化方法は機種ごとに異なりますが、セーフモードで起動後に設定から進めることになるでしょう。
スマホが起動しない時に間違った行動をとると、本来故障していなかったスマホ自体を壊してしまう可能性があります。
スマホは精密機器であり、素人が分解できるものではありません。分解が原因で故障してしまうケースも多いのです。
スマホを修理する必要がある時には、必ず修理業者に依頼してください。
スマホの起動を試みて、何度も電源をつけたり消したりする行為がスマホに負担をかける可能性があります。
場合によっては、より問題が悪化するリスクもあるため注意してください。
スマホの熱暴走により電源がつかないケースでは放熱が効果的ですが、急激にスマホの温度を下げてはいけません。
スマホを冷蔵庫に入れる・保冷剤をスマホに当てるようなことをすれば、スマホの内部に結露が発生して故障につながる可能性があるのです。
スマホの液晶のみが壊れており、スマホの電源がついていないように見えるケースもあります。
液晶が壊れている状態でスマホの画面を闇雲に触り続けると、データ消去・設定変更などを無意識に行なってしまう可能性があるでしょう。
液晶の故障を直すためには、スマホを修理しなければいけません。
先ほど紹介した方法を試してもスマホを起動できない時には、自力でスマホの電源を入れることを諦めて修理業者を活用するべきです。
スマホの修理は、問題が発生してから可能な限り早く依頼するようにしましょう。
自分で色々試してみる・問題が発生してからしばらく放置すると、問題の改善に多くの時間がかかる恐れがあります。
スマホの修理を依頼するサービスは、以下を参考にしてください。
Androidの方はソフトバンクやドコモなどの携帯ショップ窓口、iPhoneの方はApple Storeにスマホを持ち込むと、1〜2週間で修理後のスマホを受け取れます。
また、修理中は代替機を貸してもらえるでしょう。
ただし、携帯ショップやApple Storeのスマホ修理は本体ごと交換が行われ、スマホ内のデータを失う可能性が高いです。
必ず本体交換になるとは限りませんが、データを失うリスクがあることを知っておいてください。
スマホ修理の専門店では、故障した箇所のみを修理してもらえる可能性が高いです。
例えばバッテリー劣化の場合には、バッテリーのみの交換で修理が完了するでしょう。
そのため、修理費用が安価・スマホのデータを失わずに済むというメリットが存在します。
スマホが起動できずにメーカー修理・キャリアショップでの修理または修理業者に修理を依頼する際には、一定のコストがかかります。
ただし、スマホを購入して間もない場合には保証内で修理が完了する可能性もあるでしょう。
スマホの保証期間内に修理を依頼する場合は、修理業者ではなくメーカー修理を活用してください。
スマホ修理にかかる費用は依頼先・修理内容により異なります。
項目 | iPhone | Android |
---|---|---|
メーカー修理 | 6万円〜9万円程度 (AppleCare+未加入の場合) | 2万円〜5万円程度 |
キャリアショップ | 6万円〜9万円程度 (AppleCare+未加入の場合) | 2万円〜4万円程度 |
スマホ修理業者 | 数千円〜 | 数千円〜 |
問題の原因が軽微であった場合は修理業者を活用することで、1万円未満のコストで問題を解決できるでしょう。
特にバッテリーの劣化が原因として疑われる時には、修理業者にバッテリー交換を依頼した方が短時間・安価でバッテリーを新しいものに変えられます。
何をしても起動しなくなってしまったスマホからデータを取り出すことは困難です。
初期化しなければ改善が難しい状態のスマホのデータのバックアップは、不可能だと考えてください。
万が一の問題に備えて、普段からスマホのデータをバックアップしておけば、突然全てのデータを失うリスクを低くできます。
スマホが起動しない状態で機種変更をする場合、先ほどもお伝えしたように問題があるスマホのデータを抜き出すことは難しいため、データの引き継ぎなしで新しい機種を使わなければいけません。
友人の連絡先を調べ直したりアカウントを作り直したりするなど、多くの手間がかかると言えるでしょう。
スマホの電源が入らない時には、アプリ・OSの不具合や充電不足の他、バッテリーの劣化・本体故障など修理が必要な問題が起こっている可能性があります。
万が一の時にスマホのデータを失わないようにするためには、普段から定期的にデータをバックアップすることが大切です。
普段からスマホのデータをバックアップする習慣をつけておけば、いざという時のトラブルも冷静に対処できるでしょう。
この記事を参考に、スマホの不具合を改善してみてください。うまくいけば、自力でスマホを起動できます。
株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペア設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。