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iPadのバッテリーの寿命って何年?平均耐用年数や交換時期について
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「iPadのバッテリー寿命はどのくらいなのだろうか?」
「バッテリーを交換するタイミングはいつがいいの?」
このような疑問を抱いたことはないでしょうか?
普段使うiPadが、どのくらいの間使い続けられるのか把握しておきたいですよね。
そこでこの記事では、iPadにおけるバッテリーの平均寿命や交換する目安、バッテリー寿命を縮めてしまう行為について解説します。
iPadのバッテリーについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
iPadのバッテリー平均寿命は3年程度と言われています。
iPadには、リチウムイオンバッテリーが搭載されており、フル充電を1,000回程度繰り返した後も、バッテリー容量が80%を維持できるように設計されています。
毎日フル充電を行うと、約2.7年で寿命を迎えるという計算です。
例えば、スマートフォンのように頻繁に使用する場合は約2年、使用頻度が低い場合は約3年程度でバッテリーが劣化していく傾向にあります。
バッテリーが劣化してくると、十分な残量があるにもかかわらず突然電源が落ちたり、電源が入らなくなったりする症状が現れます。
さらに、劣化が進行するとバッテリーが膨張してiPad本体が破損してしまうケースもあるため、バッテリーの劣化具合によってはiPad本体の寿命と言えるでしょう。
【参照】Apple公式サイト
ここからは、iPadのバッテリーを交換する目安となるポイントを紹介します。
ポイントは以下の3つです。
iPadにおけるバッテリーの交換目安として、バッテリー容量が80%以下の場合は交換に適したタイミングと言えるでしょう。
iPadはフル充電を約1,000回以上繰り返すと、バッテリー容量が80%を下回るため、バッテリー交換の目安とされています。
それに関連して、Appleの補償サービスである「AppleCare+」では、バッテリー容量が80%未満の場合、無償でバッテリー交換が可能です。
【参照】Apple公式サイト
iPadのバッテリー容量を確認したい場合、2024年5月15日に発売されたiPad Air(M2)モデルとiPad Pro(M4)モデルは、こちらの方法で確認可能です。
ただし、その他のモデルでは端末での確認はできないので、こちらから問い合わせる必要があります。
iPadの使用中に突然電源が落ちる場合、バッテリーを交換する合図かもしれません。
バッテリーが劣化してくると、iPadはスマートフォンと同じように電池の消耗が早くなり、使用可能な時間が徐々に短くなっていきます。
例えば、朝方に充電を100%まで行っていたにもかかわらず、通常の使用量でも午後には電池が切れてしまうような状態は、バッテリーの劣化を示すサインと言えるでしょう。
さらに劣化が進むと、バッテリー残量が20〜30%ある状態でも突然電源が落ちてしまうといった症状が現れることもあります。
このような状態を放置し続けると、最終的には電源が入らなくなってiPadが使用できなくなる恐れがあるため、早めのバッテリー交換をおすすめします。
iPadの画面と本体との間に隙間ができている場合、すぐにバッテリー交換を行ってください。
長期間使用していたiPadや、買い替え後に長く保管していた端末を見てみると、画面が浮き上がり、本体との間に隙間ができていることがあります。
この症状は、内部のバッテリーパックにガスが発生して膨張していることが主な原因となっているのです。
隙間ができた状態を放置してしまうと、膨張したバッテリーパックによって画面や基盤に損傷を与えるだけでなく、最悪の場合は爆発や発火につながる危険性があります。
バッテリーの膨張は非常に危険な状態であるため、発見次第すぐにバッテリー交換を行うようにしてください。
ここからは、iPadのバッテリーが劣化する行為について以下の3点を解説します。
iPadは、高温環境での使用に適していないため注意が必要です。
iPadに使われているリチウムイオンバッテリーは、高温の環境に置かれると内部で化学変化が進んでしまい、バッテリーの寿命が通常よりも早く縮まってしまいます。
iPadの最適温度は16°C〜22°Cとされており、周囲の温度が35°Cを上回った状態で充電すると、バッテリーの寿命を縮める恐れがあるのです。
【参照】Apple公式サイト
真夏の直射日光が当たる場所や車の中など、温度が高くなる場所でiPadを使用したり保管したりすることは、極力避けるようにしましょう。
iPadのバッテリーが切れた状態から充電することは、バッテリー寿命の観点からあまりよろしくありません。
以前使われていたニッケルカドミウム電池は、メモリ効果という特性により、使い切ってから充電することが推奨されていました。
しかし、iPadに搭載されているリチウムイオンバッテリーは特性が異なるため、むしろ使い切ってから充電する方法は適していません。
リチウムイオンバッテリーの場合、継ぎ足し充電の方が劣化を抑えられますが、充電のタイミングには注意が必要です。
例えば、バッテリー残量が90%程度の状態から充電を行うと、かえってバッテリーの寿命を縮めてしまう恐れがあるのです。
iPadの充電は、バッテリー残量が0%になる前かつ、残量がある程度少なくなったタイミングで行うようにしましょう。
iPadを充電しながら使用する「ながら充電」は、バッテリーの寿命を縮めることにつながります。
充電中のiPadを使用し続けると、バッテリー残量が100%に達した後も電気エネルギーが供給され続ける「過充電」の状態になります。
過充電は、バッテリーの寿命を大幅に縮める原因となっているのです。
リチウムイオンバッテリーは、エネルギーの貯蔵と放出に必要な電解液を含んでいますが、十分な残量がある状態で充電を続けると、この電解液に分解反応が起きてしまいます。
分解反応の状態が続くことで、バッテリーは急速に劣化していく恐れがあるため、iPadの使用中は充電を控えるようにしましょう。
ここまで、iPadのバッテリー平均寿命やバッテリーを交換する基準、バッテリーの寿命を縮めてしまう行為について解説しました。
iPadのバッテリー寿命は約3年と言われていますが、保管方法や充電の仕方によってバッテリーの寿命は変わります。
現在使用しているiPadを少しでも長く使いたい場合は、今回紹介したNG行為に気をつけて使用するようにしましょう。
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株式会社GO REPAIR 代表 森井優介
5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペア設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したGOリペア協会の代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。