iPhoneの画面に黒いシミが発生？原因や対処方法とは

「iPhoneの画面に黒いシミができた」「黒いシミはどうしたらいいの？」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

インクが漏れたような黒いシミが現れたら液晶漏れの疑いがあります。

液晶漏れの放置は、iPhone内部の損傷につながる危険も。

今回は、iPhoneの画面に黒いシミができた際の注意点や対応などについてご紹介します。

黒いシミの原因は液晶漏れ！

iPhoneの画面にできた黒いシミの状態がインクの漏れたような液体状の場合は、液晶漏れが原因です。

液晶漏れは、iPhoneに強い衝撃が当たることで引き起こされます。

正常に操作できるからと黒いシミのままiPhoneを使い続けたり放置したりすると、漏れだした液がより広がる可能性が高まるでしょう。

iPhoneの画面に液状の黒いシミができたら注意が必要です。

ガラスパネルの構造

iPhoneの画面内部の構造は上から順に、下記のような4層でできています。

1. 表面のガラス
2. 操作を読みとるためのタッチセンサー
3. 色や文字などを映す液晶パネル
4. 画面を照らすバックライト

また、液晶パネルは単体で文字や画像を映し出すことはできないため、バックライトの光を利用して画面に映し出します。

この液晶パネルには少量の水分が含まれており、軽量化や薄型化が求められるiPhoneの構造上、強い衝撃に弱いのが特徴です。

液晶パネルが破損するとさまざまな損傷につながります。

「画面割れ」と「液晶漏れ」は違う

画面割れは、iPhoneの表面ガラスにヒビや割れが生じた状態を言います。

上記の状態は表面ガラスのみ衝撃を受けているため、タッチセンサーや液晶、バックライトには影響がない場合が多いです。

そのため、表面に黒いシミは浮き出ません。

それ対して液晶割れは表面上の衝撃を受けた画面割れと違い、タッチパネルの奥にある液晶がダメージを受けた状態です。

iPhoneの画面に黒いシミが常に出ていれば液晶漏れの可能性が高いと言えるでしょう。

また、液晶漏れが起きると、タッチセンサーに影響が出てタッチ操作ができなくなる場合もあります。

画面の状態や操作状況を確認し、画面割れか液晶漏れかを見極めましょう。

どんなときに液晶漏れが起こるの？

iPhoneで液晶漏れを起こしやすい状況は、主に以下の通りです。

• iPhoneを高い位置から落とした
• iPhoneをコンクリートなど硬い地面に落とした
• iPhoneをポケットに入れて強い衝撃や圧力を加えた
• iPhoneを足で踏みつけた

外部から強い衝撃が加わると液晶漏れが起こる危険性が高まります。

また、液晶パネルだけでなく表面ガラスやタッチセンサー、バックライトなどの破損により液晶漏れの被害状況が異なります。

液晶漏れの放置は危険！黒いシミが招く5つのリスク

液晶漏れによって引き起こされるリスクは、主に以下の5つです。

• 指のケガを招く
• タッチ機能が使えなくなる
• iPhoneが勝手に作動するゴーストタッチが起こる
• 画面が真っ黒で見えなくなる
• iPhone内部の損傷につながる

それぞれについて詳しく説明します。

指のケガを招く

液晶漏れの際に表面ガラスにヒビが入った状態でタッチ画面を操作すると、指を切るなどケガしてしまう恐れがあります。

割れたガラスが指に引っ掛かったり刺さったりすれば、当然手指を傷つけてしまいます。

また、割れた表面ガラスを触った手で目を擦れば、目を傷つけてしまうかもしれません。

iPhoneの表面ガラスがザラザラとしていたら注意が必要です。

タッチ機能が使えなくなる

液晶漏れは液晶パネルの破損によって引き起こされますが、液晶パネルが破損している状態は、液晶パネルの上部にあるタッチセンサーもダメージを受けている可能性が考えられます。

また、液晶漏れがタッチセンサーに広がり、タッチ機能が反応しないなどにつながる危険もあるでしょう。

iPhoneが勝手に作動するゴーストタッチが起こる

「ゴーストタッチ」は、iPhoneを触っていないのに勝手にタッチ操作が起こる現象です。

表面ガラスと液晶パネルの間にあるタッチセンサーが損傷を受けると、タッチ操作を誤認識して暴走が起こります。

ゴーストタッチで考えられる被害は、主に以下の通りです。

• パスコード入力を繰り返し画面にロックがかかる
• 知らないうちにメッセージやSNSの投稿をされる
• 電話を勝手にかけたりかかってきた電話に応答したりする

ゴーストタッチ現象が起こると、iPhoneを正常に使用できません。

パスコード入力時に誤作動が起こり連続で入力ミスをすると、画面にロックがかかり、iPhoneの使用ができなくなります。

初期化が必要な場合は、バックアップを取っていないとデータがすべて消える恐れもあります。

また、ゴーストタッチによる誤作動は、周りの人にも迷惑をかけることもあるでしょう。

そのため、液晶漏れを発見したら早急に修理するのがおすすめです。

画面が真っ黒で見えなくなる

液晶漏れが起きると、画面に黒いシミができた箇所は真っ黒に塗られた状態になり、何も見えなくなります。

また、液晶パネルの損傷が進行するとバックライトに影響が出る可能性もあります。

液晶パネルの文字を浮かび上がらせるのに必要なバックライトがダメージを受けると、液晶に光が届かなくなります。

結果、画面が真っ黒で見えなくなり、十分な操作ができないなどのケースを引き起こすでしょう。

液晶漏れは多くの場合、放置しても症状が改善されることはありません。

放置期間が長ければ長いほど状態は悪化する可能性が高いです。

iPhone内部の損傷につながる

液晶漏れの放置は、液晶パネル周辺の接触不良だけでなくiPhone内部の損傷にもつながります。

漏れ出た液体が見えない部分まで浸透すると、以下の問題が起こる場合もあるでしょう。

• 防塵機能がなくなり内部にほこりの侵入や蓄積が起こる
• 少しの水はねでも水没を引き起こしやすくなる
• バッテリーやカメラ機能に影響が出る

損傷の激しいiPhoneは、本体自体の交換が必要な場合もあります。

また、症状が悪化しているiPhoneをそのまま放置すると、発火の危険も高まり深刻なアクシデントを引き起こすでしょう。

液晶漏れになったときの適切な対応

iPhoneの画面の黒いシミを放置するのは、適切な対応とは言えません。

液晶漏れになったときの適切な対応は、主に以下の3つです。

• バックアップを作成する
• フロントパネルを交換する
• スマホ本体を交換する

液晶漏れが起きたiPhoneは、データの紛失を防ぐためにバックアップを作成しましょう。

修理するお店によっては、iPhone内のデータを消してからでないと預かってもらえない場合もあります。

一度バックアップをとれば、大切なデータを手元に保管でき消える心配がありません。

また、iPhoneの損傷が軽度であれば、画面のみの交換で解決できるケースも。

しかし、画面のみの修理で解決できない場合は、本体を替える必要があります。

画面のみの交換でも費用がかかるため、iPhoneの劣化が見られる場合は、本体ごと取り替えてしまうのも安心です。

まとめ

iPhoneの画面に見られる黒いシミは液晶漏れが原因です。

iPhoneを高い場所から落とすなど強い衝撃を与えると、液晶パネルの損傷やタッチパネルの損傷による誤作動につながります。

液晶漏れの放置は、iPhone内部の損傷につながりさまざまなアクシデントを引き起こす危険もあるでしょう。

そのためiPhoneの画面に液晶漏れが見られたら、できるだけ早めに修理専門店などに相談しましょう。