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スマホ画面に線が出た!原因別の直し方と修理費用を徹底解説

スマホ画面に線が出た!原因別の直し方と修理費用を徹底解説

スマホの画面に線が出た時には、「スマホが壊れてしまった」と感じる方が多いでしょう。

しかし、スマホの画面に線=スマホ故障とは言い切れません。

まずは問題の原因を特定することが大切です。

そして、どうやって修理をしたら良いのか?修理費用はどの程度になるのか?気になるものです。

今回の記事では、スマホの画面に線が出る理由と、修理にかかる費用相場や修理を依頼できる業者について詳しくまとめました。

スマホの画面に問題があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

スマホの画面に線が出てしまう原因とは?

スマホの画面の線には、縦線・横線・斜めの線・細かな線がノイズのように複数出るなど、さまざまなパターンがあります。

また、線が一時的に出たり消えたりすることもあるでしょう。

線の出現と一緒に、タッチ不良や表示乱れ・フリーズなどの問題を併発するケースも多いです。

スマホの画面に線が出る問題を総称して「表示不良」と呼びます。

それでは、スマホの画面に線が出てしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか?

1. 物理的なダメージ(落下・衝撃・圧迫)

スマホを高い場所や硬い場所に落としたり、スマホがカバンの中で強い圧力を受けたりすることにより、以下のような損傷が起こります。

  • 液晶パネルや有機ELパネル自体が内部で割れたり断線したりする
  • 表示用の配線やドライバ部分が損傷して線やノイズが入る

物理的なダメージは、スマホの画面に線が出る原因の中でも最も多い問題であり、さまざまな種類の線が表示される可能性があります。

また、これらの問題は画面割れも同時に発生するケースが多いです。

スマホが物理的なダメージを受けて故障してしまった場合には、残念ながら自分で問題を解決することは難しいと考えてください。

2. スマホの内部故障・経年劣化

スマホ自体に物理的なダメージが加わっていなくても、経年劣化が原因で画面に線が出ることもあります。

スマホのパネル自体が劣化している・接続部分が劣化したことで、画面をうまく表示できなくなるのです。

また、スマホを水の中に落とす・急激な温度変化のせいでスマホ内部に結露ができるなどの原因で、スマホの内部故障が起こるケースも多いです。

スマホの内部故障も外からスマホにダメージが加わった時と同じように、プロに修理を依頼しなければいけません。

3. ソフトウェア・OSの不具合

問題の原因としては稀ですが、スマホの故障ではなくソフトウェアやOSなどの不具合で画面の表示が乱れることもあります。

例えば、特定のアプリを開いたときだけノイズが出る・OSアップデート後に問題が起こる場合には、ソフトウェアやOSが原因である可能性を疑ってみると良いでしょう。

スマホの画面に線が出た時の対処法・応急処置

スマホの画面に線が出た時の対処法・応急処置

スマホの画面に線が出た時には、次のような対処法と応急処置を試してみましょう。

ただし、多くのケースでは自力での改善は難しいことも知っておいてください。

再起動・強制再起動

まずはスマホを再起動してみましょう。

OSやドライバの一時的な不整合が原因でスマホに線が出ている場合には、再起動・強制再起動で問題を改善できる可能性があります。

強制再起動の方法はスマホの機種によって異なるため、事前にチェックしておいてください。

ソフトウェアをアップデートする

ソフトウェアの不具合のせいでスマホの画面に線が入っている場合は、ソフトウェアをアップデートすることで問題を解決できる可能性が高いです。

特に普段ソフトウェアのアップデートを定期的に実施していない方は、まずアップデートを試してみると良いでしょう。

ガラスフィルムを外してみる

スマホの画面の故障のように見えて、実はスマホに貼っているガラスフィルムが破損しているケースもあります。

ガラスフィルムが破損した時には、丁寧にスマホからガラスフィルムを剥がして交換しましょう。

ただし、スマホの画面ガラスも破損している場合は、ガラスフィルムを剥がす作業で一緒に画面ガラスの破片も取れてしまいやすいため、注意してください。

セーフモードで起動してみる

スマホを一時的に初期状態のままで起動する「セーフモード」を活用すれば、ソフトウェアが問題で発生している問題の影響を受けません。

セーフモードで起動しても問題が解決できていない場合には、ソフトウェアなどが原因でスマホの画面に線が出ているわけではないことが分かるでしょう。

スマホをセーフモードで起動する方法は、スマホのメーカーや機種によって異なることから、事前に確認しておいてください。

明るさ・視差設定の変更

スマホの明るさやコントラストを調整すると、線が薄くなることがあります。

この作業で線が見えにくくなるケースでは、表示系統の信号系に問題がある可能性が高いです。

スマホデータのバックアップをとる

スマホの画面に線が入った時には、スマホ修理やスマホ買い替えになるケースが多いです。

これ以上スマホの問題が大きくなる前に、急ぎでデータのバックアップをとっておきましょう。

問題が深刻化すると、バックアップがとれないままスマホ内のデータが消えてしまうリスクが高くなります。

バックアップさえとっておけば、その後スマホの画面が全く動かなくなってしまった・スマホ自体が起動しなくなってしまっても、データを守れるでしょう。

普段からスマホのデータを自動バックアップできる環境を整えておくと、急なスマホの故障にも対応できます。

スマホを初期化してみる

スマホのバックアップもとった上で、スマホを初期化してみましょう。

スマホに保存したデータはすべて消えてしまいますが、スマホを工場出荷時の状態に戻せます。

スマホのソフトウェアやOSが原因で起こっている問題は、スマホの初期化で改善できる可能性があるのです。

スマホの画面に線が出ている時の修理の依頼先と修理費用相場

スマホの画面に線が出ている時の修理の依頼先と修理費用相場

スマホの画面に線が出ており、再起動をしてもお問題が解決しない時には、スマホを修理に出しましょう。

スマホの修理の依頼先には、メーカーまたはメーカー代理店・キャリアショップ・スマホ修理業者の3つの選択肢があります。

この章では、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを説明します。

スマホのメーカー/メーカー代理店

スマホを製造販売しているメーカーや、メーカー代理店にスマホの修理を依頼すると、正規のサービスを受けられます。

純正部品を使用して安心の技術力でスマホを修理してもらえるでしょう。

しかし、その分修理費用が高額になる・修理に時間がかかるというデメリットがあります。

スマホに本体保証が付いている(保証期限内)・追加の保証で修理費を補填できる場合は、メーカーまたはメーカー代理店に修理を依頼することで、修理費を大幅に節約できます。

公式メーカーの修理費用相場は以下を参考にしてください。

スマホの機種液晶修理費用の相場
Android全般15,000円〜2,7000円
AQUOS15,000円〜25,000円
Xperia16,000円〜29,000円

※保証の対象にならない場合の費用

キャリアショップ

ドコモやauなどのキャリアショップでもスマホの故障修理を受け付けています。

現段階でスマホの故障修理サポートに加入している方は、補償を受けることで自己負担額を少なくできるでしょう。

また、修理期間に代替え機を貸し出してもらえるケースも多く、手元にスマホがなくなってしまう問題を解決できます。

ただし、メーカー修理と同じように、キャリアショップでの修理も実費の場合は高額かつ修理に必要な時間が長いです。

キャリアショップでのスマホ修理費用相場は以下を参考にしてください。

スマホの機種スマホ修理費用の相場
ドコモ20,000円前後
au17,000円〜21,000円
ソフトバンク18,000円〜22,000円

※保証の対象にならない場合の費用

スマホ修理店

スマホ修理店とは文字通りスマホの修理に特化したサービスを提供するお店であり、街中やオンラインで営業をしています。

スピーディーかつリーズナブルな料金でスマホの問題を解決してもらえるというメリットを持ち、購入元に関係なくさまざまなスマホの修理を依頼できます。

ただし、スマホ修理店で修理したスマホは、メーカー保証の対象外になる可能性があることも知っておかなければいけません。

また、店舗により修理技術・修理費用が異なることから、口コミなどをチェックし信頼して修理を任せられる業者を探しましょう。

スマホ修理店で画面に線が出ている問題を解決してもらうためには、原因によって必要な費用が異なるものの、1万円未満〜1.5万円程度で修理を依頼できるケースが多いです。

また、修理費に必要な時間は1時間未満になるでしょう。

すぐにスマホの問題を解決したいと考えている方に、おすすめの修理方法です。

スマホの修理費用を節約する方法

スマホの修理費用を節約する方法

スマホの修理を安く済ませたいと考えている方は、以下のような方法を取り入れてみてください。

自分のスマホの保証範囲を事前に把握しておく

自分が加入しているスマホの保証やメーカー保証の内容を事前に確認しておきましょう。

保証の内容次第では、無料でスマホ修理を済ませられるケースもあります。

特に故障時の修理費用が心配だという方は、手厚い補償を長期間受けられる保証プランに加入しておきましょう。

本来であれば活用できる保証があった状態で正規修理店以外での修理をすると、保証に気が付かないままになってしまうケースが多いです。

複数の店舗で修理費用の見積もりをとる

スマホ修理は迅速に進めたいと考える方が多いですが、可能であれば複数の店舗で修理費用の見積もりをとり比較しましょう。

スマホ修理店を活用する場合には、実際の利用者の口コミなどをインターネットでチェックすると良いです。

前の章で説明した修理先の種類別のメリットとデメリットも把握した上で、正しい判断ができるようにしてください。

普段からできるスマホの画面故障を防ぐ方法

普段からできるスマホの画面故障を防ぐ方法

スマホの画面をよく割ってしまう・線が入ってしまう方は、普段の生活の中で次のような工夫を取り入れてみるべきです。

少しの工夫で、スマホが故障してしまうリスクを大幅に少なくできます。

衝撃吸収に優れたスマホケースを活用する

スマホを物理的に衝撃から守るスマホケースを活用すれば、スマホを高い場所から落とした時・バックなどの中で圧力を加えてしまった時にスマホが受けるダメージを最小限に抑えられる可能性があります。

スマホケースは、その素材によって特徴が異なるため、以下の表を参考にケース選びをしてください。

スマホケースの素材素材の特徴
シリコン柔らかい・手触りが良い
TPU衝撃を吸収する・滑らかい・柔軟
レザー手に馴染む・高級感がある
ポリカーボネート傷に強い・硬い

特に、手帳型のスマホケースはスマホの液晶画面もしっかり守れます。

液晶フィルムを活用する

液晶フィルムをスマホの画面に貼ることで、スマホの画面を傷や衝撃から守れるようになります。

液晶画面には、強化ガラスフィルム・衝撃吸収タイプ・PETタイプ(プラスチック)があり、それぞれ触り心地や操作性が多少変化することから、自分好みのものを選ぶと良いでしょう。

また、スマホケースとスマホフィルムの両方を活用すると、よりスマホをダメージから守りやすくなります。

スマホを水没させないように注意する

最新のスマホは防水機能を搭載しているものが増えていますが、あくまで生活防水であり、水中でスマホを操作したり内部結露が起こりやすいで操作したりすることは推奨されていません。

普段から、以下のような点を意識すれば、スマホが水没してしまうリスクを減らせるでしょう。

  • スマホを水のレジャーで使わない・防水ケースを活用する
  • 濡れた手でスマホを操作しない
  • スマホをお風呂場など湿気が多い場所に持ち込まない
  • 寒暖差が激しい場所でスマホを使わない

スマホの内部結露は、思わぬ場所で発生します。

例えば、冬の寒い屋外から暖かい室内にスマホを持ち込み、すぐに充電をすることでスマホが内部結露により損傷してしまうケースもあるのです。

スマホの画面に線が出た時の注意点

スマホの画面に線が出た時の注意点

スマホの画面に線が出た時には、次のような点に注意してください。

スマホの画面の線を放置しない

スマホの画面に線が出た時には、その問題を放置してはいけません。

すでに何らかの故障が起こっている状態であるため、放置して問題が改善する可能性は低く、画面全体のブラックアウトにつながるケースも多いです。

スマホの画面に線が出たら、可能な限り早く修理先を探してください。

スマホを自分で解体修理しない

スマホは精密機器であり、素人が解体修理することはおすすめできません。

インターネットなどで部品が手に入ったとしても、修理には特別な道具やスキルが必要です。

無理なスマホの解体により、問題が深刻化してしまうケースもあることを知っておきましょう。

また、自分で解体・修理したスマホは保証期間内でも補償を受けられなくなる可能性があります。

スマホ画面に線が出てしまった時には買い替え?修理?その判断基準

スマホ画面に線が出てしまった時には買い替え?修理?その判断基準

スマホの画面の修理には数万円以上の修理費用がかかるケースが多いです。

そのため、スマホの買い替えを検討する方もいるでしょう。

しかし、スマホを購入して2年未満または保証期間内・補償対象内の場合には、買い替えよりも修理を依頼した方が良いです。

スマホが抱える問題が深刻で修理費用が高額である・使える保証がない・本体購入から長い期間が経過してえるケースでは、買い替えを検討すると良いでしょう。

自分の状況に合わせて、スマホを修理するべきか・買い替えるべきか考えてみてください。

まとめ

スマホの画面に線が出てしまった時には、スマホに物理的なダメージが加わった・内部故障や経年劣化・ソフトウェアまたはOSの不具合などの原因が考えられます。

しかし、多くの場合は故障によってスマホの画面に問題が起こっていると言えるでしょう。

いざという時に慌てないようにするためには、普段からスマホのデータのバックアップをとっておき、自分のスマホの保証内容を把握しておくと良いでしょう。

また、急ぎでスマホを修理したい時には、スマホ修理店の活用をおすすめします。

スマホ修理店であれば、1時間程度の時間かつメーカー修理やキャリア修理よりも手頃な費用でスマホを修理できます。

よくあるご質問

スマホ画面に線が出る主な原因は?
  • 物理的ダメージ(落下・衝撃・圧迫):液晶/有機ELの断線や配線損傷で縦線・横線・ノイズが発生。
  • 内部故障・経年劣化:パネルや接続部の劣化、水没・結露などで表示不良が発生。
  • ソフト/OSの不具合:特定アプリやアップデート直後のみ乱れる等のケースもあり。
線が出たときの応急処置・対処法は?
  • 再起動/強制再起動で一時的な不整合を解消。
  • ソフト/OSを最新化し、既知の不具合を修正。
  • ガラスフィルムを外す(破損が線に見えている場合あり)。
  • セーフモード起動でアプリ起因か切り分け。
  • 明るさ・視差設定を調整して見え方を確認。
  • 直ちにバックアップ(悪化に備える)。
  • 改善しなければ初期化(バックアップ後の最終手段)。
どこに修理を出す?費用相場と買い替え判断は?
  • メーカー/正規:純正部品で安心だが高額・時間長め。参考相場(保証外):
    • Android全般:15,000〜27,000円
    • AQUOS:15,000〜25,000円 / Xperia:16,000〜29,000円
  • キャリアショップ:補償加入で自己負担軽減、代替機あり。相場(保証外):ドコモ約2万円、au 17,000〜21,000円、ソフトバンク 18,000〜22,000円。
  • 街の修理店:即日・比較的安価(原因次第で〜1.5万円程度、多くは所要1時間未満)。ただしメーカー保証対象外になる場合あり。

買い替え vs 修理の目安:購入から2年未満/補償適用可/軽度故障は修理優先。保証なし・重度故障・高額見積(新品同等)なら買い替えを検討。

この記事の監修者

出張スマホ修理会社の株式会社GOREPAIR代表「森井」

株式会社GO REPAIR 代表 森井優介

5年以上スマホ修理業界に従事する中で、スマホのプロが日本全国誰の近くにもいる社会を作りたいと考え、ゴーリペアを設立。
さらにスマートフォンのプロをより身近に増やすことで、修理はもちろんのこと「もっと快適に使えるように」「大きなトラブルにならないように」したいという想いから、スマホ修理資格の確立したスマホリペアアカデミーの代表も兼務しており、スマホ修理業界をけん引している。